TOP > Web聖使命 > 記事

第6回宗教と環境シンポジウムを開催
自然に神を見る神道から環境保全を

発表後、行われたパネルディスカッション

 昨年11月28日、東京・渋谷の國學院大学・常磐松ホールで、「第6回宗教と環境シンポジウム 〈めぐみ〉への畏怖いふと感謝―神道的環境倫理の有効性―」が、生長の家が参加する「宗教・研究者エコイニシアティブ」と同大学21世紀研究教育計画委員会研究事業「地域・渋谷から発信する共存社会の構築」の共催で開催され、宗教者ら約100人が参加しました。
 シンポジウムでは、基調講演として、櫻井治男・皇學館大学特別教授が、「〈めぐみ〉への畏怖と感謝―神道的環境倫理の有効性」と題して講演。同氏は、神道では「鎮守の森」を聖所として扱い、神木の伐採時には儀礼を怠らず、森を大切にしてきた歴史を指摘。自然への感謝とおそれの両面を持つ神道的な感性が地球環境問題解決につながると訴えました。
 その後、3人のパネリストが登壇。國學院大学の黒﨑浩行・神道文化学部教授は、東日本大震災で避難所となった神社や寺院での取り組みを紹介し、鎮守の森の防災拠点としての見直しと、太陽光などの再生可能エネルギーの導入を提言。金峯山きんぷせん修験本宗の田中利典氏(総本山金峯山寺長臈ちょうろう)は、紀伊山地の霊場と参詣道での自らの修行を通して、近年自然破壊が急速に進んでいることを憂慮し、同地の保全のために世界遺産登録を実現させた経緯を紹介。古来から日本人が山川草木に神仏を見出してきた自然観を、今こそ伝えるべきと訴えました。國學院大学の古沢広祐・経済学部教授は、21世紀は、これまでの人間のあり方が根本的に問われる文明の転換期であると指摘した上で、自然循環型の共生社会に向かう必要性を示しました。
 同会運営委員の山岡睦治(広報・クロスメディア部部長)は、「神道界における環境意識や取り組みの一端が分かり、この問題で協働する糸口が見い出せた」と話しています。