山の木々が赤や黄色に色づきはじめ、自然の美しさ、四季が感じられる日本の素晴らしさを感じる今日この頃です。
先月、Web版『日時計日記』に、大久保会長が「赤ちゃん誕生 パパの目尻は下がりっぱなし」というタイトルでコメントを寄せて下さいました。知り合いの方に男の赤ちゃんが生まれました、という嬉しいお知らせでした。赤ちゃんの周りの方のお幸せそうな笑顔が想像できて、Web版『日時計日記』の中でもことのほか明るいニュースに感じられました。一人の赤ちゃんの誕生は文章だけでもこんなに多くの人の心を幸せに満たすことができるのですね。
それが自分の子供となるとさらに感動的で、「この子を自分の命をかけても守りたい」と思うほど愛を引き出すものなのです。ですから子供の幸せを願わない親はありません。それが大きくなるにつれて、子供が思い通りにならない、親子の関係がギクシャクするなど子育てに悩む状態が現れてきてしまうのはどうしてなのでしょうか。
キリストが「汝は真理を知らざるべからず。真理は汝を自由ならしめん。」
と宣言している通り、真理を知ることによって教育も自由自在に行うことができ、子供の無限の能力を引き出すことができます。
教育の根本となるもの
一番大切なことは、“自分とはいかなるものであるか”ということを知ることです。
生長の家創始者 谷口雅春先生はご著書『いのちの革命』の中で、次のようにお示し下さっています。
この自分の“生命”はいかなるものであるかということを自覚せしめることが教育の根本になるわけであります。その根本自覚を喚び出す教育が“生命の教育”でありまして、これは何々宗というような一宗一派に偏るものではないのであります。
たまたまキリスト教の言葉をもっていう場合には、「人間は、神の子」であるというような表現をするのでありますけれども、仏教的に言えば、「一切衆生仏性あり」というわけで、すべての人間の中には“仏の生命”が宿っているのであるということなのであります。 (同書6頁)
人間は神によって創られた「神の子」です。神の生命を表現するために無限の力を持って生まれてきているのです。このことを知っているのと知らないのとでは、大きく運命が変わってきます。その説明が法華経の中の寓話にあり、さらに谷口雅春先生が現代語でわかりやすくしてくださっています。その寓話は次のようです。
繋寶珠(けいほうじゅ)のたとえ
ある富豪(ふごう)が旅行しようと思って出かけたら、途中で、古い幼な馴染の友達に出会ったのです。(中略)富豪は用事があって旅立つ道すがらでありましたから、いつまでも友達につき合っているわけにはゆかない。そこで彼は考えたのです。「この友達に少しお金をやっておきたいと思うんだけれども」彼は“おいおい”といって友達をゆり起こしたけれども目がさめない。“しかたがないな。どうしよう?枕もとにお金をつんでおいても盗まれるばかりである。どうしたらよいか”というわけで、富豪はその酔っぱらって寝ている友達の襟の内側に無限億万円の値打ちのあるダイヤモンドを縫い付けておいたというのであります。(中略)それから半月ほどして、又、その富豪は友達に出会ったのです。そしたら、その友達は前の如くやっぱりぼろぼろの着物を着て、垢だらけの恰好をして、いつまでも貧乏の姿をしている。
「きみ、どうした。やっぱり、そんなみすぼらしい風をして?」
「いや、どうもこうも。サッパリ仕事もなく弱っているんだ」
「きみ、そんなはずないよ。きみは無限億万長者になっているんだよ。」
「そんなバカなことがあるか。どこが無限億万長者だ、いい加減に、冗談は休み休み言え」と、そのルンペンみたいな貧しそうな友達が言う。
「いや、君は本当に無限億万円の富を持っているんだよ」
「そんなバカなことがあるかい。いい加減からかうなよ」
「だって君は無限億万円の値打の宝を持っているんだよ。そら、そこに」
「どこに持っているんだ?」
「そこにあるじゃないか。それそこに!!君の着物の襟の内側を見たまえ」
と、富豪は友達の胸に手をやって襟をひっくり返してみせたのだった。そしたら、そこに無限億万円の値打のある数百カラットのダイヤモンがぬいつけてあったというのであります。(同書6〜9頁)
この貧しい友達のように、実は無限の宝を持っていても、誰かに教えてもらわないと気づかない、気づかないから使わないのと同じように、人間は「神の子」で無限の能力を持っているのにそれを知らないと力を発揮できないのです。自分は「神の子」、子供も「神の子」と信じることによってお子さんは素晴らしい才能を発揮していきます。お子さん自身も「神の子」の自覚を持つことが大切ですから、「あなたは素晴らしい神の子です」「神の子だから何でもできるのよ」と赤ちゃんのときから言葉をかけてあげましょう。
実相と現象
「人間は神の子」とわかっても、五感で感じる現象世界には完璧な人間は一人もいません。神様のお造りになった完全な世界は実相世界、私たちの目に映っている世界は現象世界と分けて考えます。現象世界は人間の心のままに現れる世界で、心の変化に従って自由自在に変化していきます。現象世界は完全ではありませんから、子供が非行にはしったり、勉強ができなかったり、様々の状態を現します。しかし、その奥の実相世界にはどの子にも素晴らしい「神の子」の生命が宿っているのです。親または教育者が、現象ではなく、子供の実相を観るのが生長の家の教育法であります。
総裁代行谷口雅宣先生はご著書『日時計主義とは何か?』の中で次のようにお示し下さっています。
生長の家で「悪を認めない」というのは、「悪を実在として認めない」という意味が含まれる。現象としての人間には欠陥や欠点はある。しかし、それを指摘して「お前はだからダメだ」と断定することは、事実上「現象の欠陥が永続する」と宣言することになるのである。これでは、欠陥を実在同然のものとして扱っている。つまり、欠陥(悪)を実在として認めている。そんなことでは、人の欠陥(悪)はなかなか消えない。それよりは、「貴方はこの方面で優れているから、その優れた面を他のこういう側面にも応用すれば、もっとうまくいく」と助言し、相手の隠れた能力(実相)の顕現を待つほうが望ましい。
この最後の部分が特に重要である。現象として欠点や欠陥が目の前に見えていても、実相がその背後にあるから必ず良くなるという強い信念と信仰がないかあるかで「悪を認める」か「悪を認めない」かの違いが出てくるのである。(同書35頁)
とお説き戴いております。
子供を良くしようと思うあまりに悪い部分を指摘すると、かえって悪い状態を呼び起こしてしまうのですね。親のちっぽけな物差しで子供をみないで、「この子は素晴らしい神の子なんだ」「そのままで素晴らしい存在なんだ」とじーっと心の眼で観て、お子さんの奥に宿る神性・仏性を拝ませていただきましょう。日々の生活の中で現象の悪や不完全を見ないというのはむずかしいことです。必ず良くなるという強い信念と信仰が必要だということですが、そうなるには毎日の三正行がとても大切になってきます。三正行とは、神想観、聖典・聖経読誦、愛行です。これを実践し、神の子の自覚を深めていきましょう。
日時計日記を書きましょう
生長の家では善いことのみを記録する『日時計日記』をお勧めしています。
谷口雅宣先生は『日時計主義とは何か?』の中で次のようにお示しくださっています。
『日時計日記』では、悪い出来事は書かないのが原則である。悪いことを書かない、印象しない、記録しない、思い出さない、という方法によって、多くの人々は「善が満ちている」という実感を抱き、その実感を通して、現象の背後にある善一元の世界の実在を確信することができるようになる。 (同書 39頁)
はじめは子供の善い所を見つけるのは大変だと思っていた方も『日時計日記』を毎日書いているうちに善い所を見つけるのが上手になり、感動的な子育てができるようになります。
神性の遺伝
子育て中「○○に似て」という言葉をよく耳にしますね。「この子は父親に似て足が遅い」とか「おばあさんに似て器用だね」などです。先祖からの遺伝は自分の力ではどうすることもできない、動かしがたい、重いものと感じていらっしゃる方もおられます。
谷口雅春先生は御著書『生命の実相』第14巻の中で次のようにお説きくださっています。
遺伝がよくないといって絶望するな。胎教を過ったといって失望するな。人間はその最も深いところに実に根強く、神の子としての神性の遺伝を持っているのである。神性の根強い遺伝に比ぶれば、数代前十数前くらいからの遺伝の力は太陽の前の星でしかないのだ。このことを強く信ずるものは幸せなるかな。(中略)
悪しき遺伝を撲滅せしめる拮抗菌(病菌に対して癒す働きをする菌)は「善き言葉」と適当な「讃嘆の声」である。「善き言葉」の多きほど、適当な「讃め言葉」の多きほど、悪しき遺伝は消滅しやすい。(同書194〜195頁)
教育は、罵声を浴びせかけながらするものではなく、神様がお造りになった素晴らしい世界に誕生した神の子さんを、そのままで素晴らしいんだと感謝し、讃嘆して大事に育てさせていただくのです。そうすることによってお子さんは神の子の天分を発揮し、人類の幸福につながる使命を果たすことになるでしょう。
マイバッグ運動
近頃は大手企業が環境問題に取り組み、レジ袋が有料化されてきたためにマイバッグを持参する方が増えてきました。
レジ袋の原料はポリエチレンなどの合成樹脂で、これは石油から作られ、その生産過程で二酸化炭素(CO2)が発生します。レジ袋をやめてマイバッグにすると私たちが温暖化にストップをかけることになるのです。食料品だけではなく、衣料品を購入するときもマイバッグを利用したり、ペットボトルやラップなどの使用もやめるなど環境に配慮した生活を実践していきましょう。
尚、トップページッをクリックしていただくと、“子を育て、子に育てられ”のタイトルで山梨県の鹿瀬通子(ひろせみちこ)さんの体験談が掲載されていますので、どうぞご覧下さい。大変参考になりますので是非お読みいただきたいと思います。
Web版『日時計日記』へのご参加もお待ちしています。
では、皆様の健康とお幸せを心よりお祈りして終らせていただきます。
尚、ご質問や感想がございましたら「みんなの広場」へご投稿下さい。追ってご質問にはお答えさせて頂きます。
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