「ボタニカル」って?

 2016年10月に“森の中のオフィス”で開かれた「自然の恵みフェスタ2016」で、何を出品しようか悩んでいた頃、「ボタニカル」という言葉が耳に入ってきた。少し前から流行っているらしいそれは、雑誌などで見ると、私好みの雰囲気。流行りは苦手だけれど、素敵と思うものには抗えず、英語が不自由な私は、意味を調べてみた。


 ボタニカル(botanical)とは、「植物の」「植物から作られた」 という意味。
 

 流行り物は自分に不要と決めつけて、意味もわからず拒否するところだった。何を隠そう、小学生の頃の唯一の習い事が「生け花」だった私。植物は大好きなのだ。その季節ならではのお花を生けることが楽しかったことを思い出し、植物を使った飾りを作りたくなって、私なりの「ボタニカル」に挑戦することにした。

 蜜蝋と植物由来の素材を使って、ワックスサシェ(芳香剤)作り。道端で見つけた葉っぱも入れて。いつもの道路も、素材を探すと宝探しの気分。流行りもたまには悪くない。


(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.83(2017年2月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.8」