再び習う

 

 編み物は子どもの頃からどうにも苦手だった。理由は簡単。私が左利き、教えてくれる母が右利きだからだ。母がやって見せてくれるものを反転するが、要所で混乱して目数が合わなくなったり縁がヨレヨレになったりする。出来上がりは可愛くない。意欲が湧かず、次を作らないので上手にならない。この繰り返しだった。


 「右で編めばいいじゃない」と母は簡単に言うけれど、では母が左で編んでみたらいい。初心者が利き手ではない手で編むよりも簡単なはずだ。そう思うが、右利きから見れば、直すべきは少数派の左利きの私なのだ。世知辛い。


 そうやって子どもの頃に諦めた編み物だが、最近は実家に帰省する度、また母に習っている。目数が合わなくなっても、気長に直せるように私が成長したことと、教えてくれる人がいる有り難さを感じるから。そうやって出来上がったのがこのスヌード。おそろいの手袋は、私にはまだ難しいので、母にお任せ☆


(H.M・SNIクラフト倶楽部)

『白鳩』誌No.84(2017年3月号)「つくる、祈る、日々の生活 No.9」

仙台七夕と手づくりの思い出

SNIクラフト倶楽部事務局の松田あゆみです。
8月と言えば、夏祭り。

私の生まれ育った宮城県仙台市でも、街のあちらこちらに手作りの七夕飾りが飾られ、
とても賑やかになります。
(残念ながら2020年は中止になってしまいました)


【仙台七夕の飾りに込められた願い】

一説には伊達政宗が、様々な願いを込めた七種類の飾りを和紙で作り、飾ったことが起源といわれています。

短冊(たんざく)…    学問や書道の上達
紙衣(かみごろも)…   病気や災難の厄除け、裁縫の上達
折鶴(おりづる)…    家内安全と健康長寿
巾着(きんちゃく)…   商売繁盛
投網(とあみ)…     豊漁・豊作
屑篭(くずかご)…    清潔と倹約
吹き流し(ふきながし)… 織姫の織糸

出典:仙台商工会議所


商店街では、店ごとで大きな竹に手づくりした七夕さん(地元・仙台での呼び方)を飾り付け、
店の前に飾ります。

数年前からこの竹の一部はリサイクルされるようになり、
お盆の迎え火として商店街を灯す竹灯籠になっていたり、
鹿児島県川内市で作られている竹紙の原料ともなっているそうです。
(画像は竹灯籠の様子)


【夏休みの思い出】

私の家は商売をしていたので、夏休みの子供の居場所は家の中になく、遊びに出かけていました。

母から勧められる先は「ミシン屋さんで弁当袋作り」や「市役所で七夕さんを作る」といった具合で、
何かしらのものづくりをして、夏休みの宿題代わりに提出できる遊びが多かった気がします。

市役所で行われていたワークショップで七夕飾りを作った時は、
一つ一つ飾りに込められた意味を教えてもらいながら、
何日も通って飾りを完成させました。


【私の手づくりの原点】

父は釣具屋をしていましたが、
同時に自分で釣り竿や仕掛けなど、道具を作る職人でもありました。

お客さんに
「こんな道具が欲しいけど売っていない。
自分では作れないが、作ってくれたら買う。」と言われると

あれこれと工夫を凝らし、作ってしまう器用な人でした。

父のごつごつとした手から繊細な道具が作られていく工程を
ワクワクしながら見ていました。

そのおかげか、自分たちで作り、試す。
うまくいかない時は父に相談し、
時には一緒に作るということが遊びの一部になっていました。


【材料を選ぶ時の気持ちの変化】

以前は、あまり材料にこだわりがなく、
デザインだけで生地や毛糸を選んでしまい、石油由来の製品も使っていました。

しかし、クラフト倶楽部へ入ったことで、
何かを作る時には原材料や原産国が気になるようになりました。

そんな私が4月(完成したのは5月)につくったのは、
竹繊維で作られた糸で編んだショールです。

竹繊維で作られた糸で編んだショール


自然素材だからこその優しい風合いは、化繊に劣ることはなく、楽しい手づくりの時間を過ごせました。


6月に甥が生まれました。

何か手づくりの物を贈りたいと思い、
スタイ(よだれかけ)を作るため、オーガニックコットンの生地を求めました。

送られてきた甥の写真を眺めながら、
家族の笑顔を思い浮かべ、手づくりを楽しんでいます。

みなさんも、誰かの笑顔を思いながら手づくりを楽しんでください。

きっと世界で一つだけのステキな作品が、
思い描いた以上の笑顔を運んできてくれるのではないでしょうか?

(SNIクラフト倶楽部 松田あゆみ)

SNIクラフト倶楽部・展示コーナーだより♪

*展示コーナー・2020年度の作品が揃いました*

2019年に、国際本部の“森の中のオフィス”内に誕生した
SNIクラフト倶楽部の展示コーナー


このコーナーは、主に“森の中のオフィス”を見学される方へ
生長の家のプロジェクト型組織(PBS)の活動、低炭素のライフスタイル実践の紹介を目的として、
SNIクラフト倶楽部メンバーの作品を展示しているものです。

こちらの記事もあわせて読む↓

2019年4月完成「SNIクラフト倶楽部・展示コーナーが完成♪」


2年目となる2020年の展示コーナーには、
全国のSNIクラフト倶楽部メンバーにも協力をいただき、
沢山のすてきな手づくりの品が集まりました。

どの作品もひとりひとりの個性が光り、
見ていて心が温かくなるものばかりです。

そんな作品たちをこれから紹介させていただきます。


*作品紹介*

クラフトに使う材料も
「自然素材」「自然由来の製品」を使うようにしています。

糸、毛糸、木材、竹材、植物染料などを使用し、
化石燃料由来のものはできるだけ使用していません。(再利用品は除く)


『竹皮の弁当箱』作者:つしま屋 
天然の竹からとった皮(2019年5月採取)でつくられた作品です。 時が経っても、傷みはなく、むしろ、しっかり乾いて丈夫になっていて、 まだかすかに竹の香りも残っています。

『Tシャツヤーンのひもポシェット』 作者:kiramekiyukie  
古着のTシャツを細く切り、一本の糸にして、編まれた作品です。

『里山の春』 作者:ひだまりの家 
ぎんなん、松葉、かぼちゃの種、桜の枝などでつくられた作品です。

『紫陽花染めのタッセル』 作者:花鳥舎
生長の家赤坂“いのちの樹林”で剪定したあじさいの葉で、
草木染めにした絹糸からつくられた作品です。

『エコクラフトテープのかご』 作者:あーちゃんのカゴ 
エコクラフトテープと必要最低限の接着剤で つくられた作品です。この作品をご覧になった方に“「自分でも作ってみたい」と思っていただけたらうれしい”との想いで出品いただきました。

『めぐる季節』 作者:andante 
天然素材の布と糸で八ヶ岳の四季を表現した作品です。
額は端材とそうめんの木箱でつくられています。

『リネン×和紙糸の食器洗いクロス』 作者:手作り雑貨ふわふわ工房 
日本製のリネンと和紙糸のワッフル生地、綿100%のミシン糸でつくられた作品です。
タグ部分は麻100%のテープに、日本製の綿100%の刺繍糸で刺繍がほどこされています。

『麻ひもタワシ』 作者:あゆさんのエコタワシ 
黄麻(ジュート)を指で編んでつくられた作品です。

『コットン毛糸タワシ』 作者:有機編紡 
オーガニックコットンの糸で編んだ食器用タワシです。

『小鳥の語らい』 作者:ミセス・ローズ 
森の中で仲むつまじく語らう小鳥たちを押し花で表現した作品です。

『フレンチリーブトップス』 作者:kasty.kasty.kasty
綿100%の生地と、レースはリネンのハギレを使用。
自分の服は可能なかぎり自給自足をしたいという思いからの作品。

『リネンの刺し子バッグ』 作者:kasty.kasty.kasty
リネンのハギレをつぎ合わせ、裏布は洋服を作った余り布を使用。
布の補強に飾りの要素を加えた“刺し子”作品です。

『八ヶ岳ブックスタンド』 作者:暁工房 
山梨県産スギ材を使用し、柿渋で塗装された作品です。
八ヶ岳をイメージしてつくられています。

『竹のランプシェード』 作者:Bang Bamboo 
地元・山梨県北杜市の竹林から採取した竹で作った作品です。
太陽光を蓄電したバッテリーでLEDライトを光らせます。

『スマホスピーカー』 作者:むすび木工 
建築端材及び山梨県産材でつくられた作品です。

*おわりに*

こうして作品が集まると、
「クラフトする」ことへのひとりひとりの想いに、
前向きなパワーを感じます。

そして、つくった人の個性や存在を感じることができて
「手づくりってすごいな~」と改めて思いました。

今この画面を通して、作品をご覧いただいたみなさまにも、
自然重視のクラフトの素晴らしさを感じていただき、
何かつくりたい! というきっかけになっていましたら、嬉しく思います。

(SNIクラフト倶楽部 松尾富美子)

SNIクラフト倶楽部・展示コーナーが完成♪

【*SNIクラフト倶楽部の展示コーナー誕生*】

生長の家国際本部では、
生長の家の取り組みや
“森の中のオフィス”の機能などを紹介させていただくため、
希望者をお迎えして見学案内(要予約:代表番号 0551-45-7777)を
おこなっています。

※生長の家“森の中のオフィス”の解説は、このページの下に動画を掲載しております。


見学案内の中では、
低炭素のライフスタイル実践として、
生長の家プロジェクト型組織(PBS)の活動も紹介しています。

そのひとつとして、SNIクラフト倶楽部は、
作品から展示台に至るまで、すべて「手作り」にこだわり、

クラフト倶楽部のメンバーに沢山の協力をいただきながら、
事務局員メンバーとも話し合いを重ね、
時間をかけて展示コーナーを少しずつていねいに作り上げていきました。

【*作品紹介*】

ここに展示してある作品は
『SNIクラフト倶楽部』のメンバーが手づくりしたものです。

クラフトに使う材料も
「自然素材」「自然由来の製品」
使うようにしています。
糸、毛糸、木材、竹材、植物染料などを使用し、
化石燃料由来のものはできるだけ使用していません。(再利用品は除く)

↓ 写真をクリックすると作品の全体が見られます


【*展示台*】

展示台に使用する材料も、
より自然度の高い、環境に負荷の少ないものを選んでいます。

コルクボードは、国産針葉樹の合板に天然コルクシートを貼り付けました。
棚の支柱には、桜の枝を使用しています。


【*こぼれ話*】

展示作品にはランプシェードがあります。
“森の中のオフィス”は全て自然エネルギーですが、
見学の皆様の参考になるように、
あえて個別の発電にし、
小さな太陽光パネルで発電して蓄電池(*1)に貯め、LEDランプを光らせる方法を採用しました。
*1:今回使用の蓄電池 http://sugoibattery.com/

【*おわりに*】

手作りのあたたかみ
自然により近い作品が醸し出す雰囲気からか
この展示コーナー自体、
ゆるやかな空気をまとっていて、やさしい気持ちにしてくれます。

内容は、毎年3月に更新されていく予定です。
その際はまたこちらで報告いたしますので、ぜひ楽しみにされてください♪

(SNIクラフト倶楽部)


生長の家“森の中のオフィス物語”

生長の家“森の中のオフィス” についてはコチラ