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新型コロナウィルス禍と環境破壊の進む世界の中で・・・ 足るを知り、今ある恵みに感謝して心豊かに生きることの悦びについて考える

スタッフから

2020/06/20

 読者のみなさま、こんにちは!いかがお過ごしですか?

 私の職場では、窓から、森の木々が6月の太陽のもと、きらきらと輝き、風にゆっくりゆれているのが見えます。雨の日は、森は雨粒に濡れ、しっとりと深緑に輝きます。緑豊かな自然は、私たちの心を癒やし、温かくし、心にゆとりをもたせてくれます。

 自然界のすべての生命あるいは鉱物などの無機物は、私たち人間がこの地球上に生まれる前から存在し、私たちの生存に必要なありとあらゆる恩恵を与え、私たちの生命を育んで、今日まで人類の繁栄を支えてくれたのです。しかし、私たちは普段このことをあまり意識しません。

 そんな空も、海も、緑も今も昔も変わらぬ姿で当たり前のようにそこにあるように感じますが、しかし、悲しいことに、今、この間も、地球温暖化は手を休めることなく進行し、わたしたちや全ての生き物の生活の舞台である地球環境は破壊が進んでいます。そして、刻一刻、豊かな自然や生物多様性は、喪われつつあります。私たちは、10年後も、20年後も、美しく豊かな自然を見ることができるのでしょうか?

 私たちは、とりわけ産業革命以降、自然を人間の都合のよいように改変し,自然から多くのものを奪いながら、快適で効率的で、ものやエネルギーを大量消費するライフスタイルを築いてきました。今、世界を危機に陥れている新型コロナウィルスの感染拡大も、根本原因は、人間が、自然界に過度に介入し、自然本来のあり方をゆがめたこと、そして人間の都合のために他の生き物を軽視したことが原因と言われています。

 2020/04/23の東洋経済新聞オンラインにこのような記事(『コロナを天然痘と同列に考えてはいけない理由コウモリ由来で人に感染した意味とは一体何か』文責:河野博子氏)

 地球環境問題も、新型コロナウィルス感染爆発問題も、ともに人間が自然界から多くを奪い、壊してきたことに原因があるところに、私たちは重大な教訓を学ぶことができます。私たちは、このまま、「便利で快適で、食べ物も着るものもいつでも豊富に手に入る」ライフスタイルをずっと続けていてはいけないということです。このような生活を維持するためには、大量のエネルギーや資源を消費することが必要になるからです。その結果が、環境破壊であり、それによる異常気象や災害、貧困国の飢餓や生物種の絶滅だったりするからです。

 それには、私たちは便利で快適で、何でもいつでも豊富にものが手に入る生活こそ幸福とする意識から、欲望を制御して足るを知り、今ある恵みに感謝して、心豊かに生きることを悦びとする生き方へ意識を変えることが必要です。このような意識で自然を尊重し、自然と調和して暮らせば、自然は驚異の対象ではなく、豊かな恵みや心の癒やしを与えてくれる存在となるのです!

 私たち、生長の家環境共生部自然エネルギー拡大チームは、これからの地球温暖化に対する世界のエネルギー需要の理想的あり方として、自然(再生可能)エネルギーの普及に取り組んでいますが、単に太陽光発電や地熱発電、水力発電などの自然エネルギー施設が増えることを目指しているのではなく、人々のライフスタイルに対する意識の転換を重視しています。その土台の上に、自然エネルギー普及があります。意識の転換なく、再生可能エネルギーを増やしても、根本の解決にはならないからです。

 ナショナル ジオグラフィック(日本語版)2020年4月号の記事に、このような一文が大きな文字で書かれていました。


「再生可能エネルギーが普及しても、化石燃料の使用量が減っていない。私たちが求めるエネルギーの量も増え続けているからだ。」


 これは、再生可能エネルギーがどんなに普及しても、あるいはまた今後、画期的な技術開発により、温室効果ガスを排出しない、あるいは原子力発電のように全生命の遺伝子に深刻な被害を与える放射性廃棄物を排出しない、新しいエネルギーを生産することに成功しても、人々が意識を変えず、「快適で便利でいつでも豊かにものを手に入れたい」という欲望優先のライフスタイルを追求し続ける以上、問題の根本の解決にはならないのだということがわかります。

 私たちが現在抱える大きな課題を解決するには、やはり私たちひとりひとりが、快適・便利に流されず、今ある自然の恵みに感謝して、足るを知り、面倒でも手間暇かかっても、自然と調和して生きることを悦びとする方向へライフスタイルを変えていく大切さを再認識しました。

 その上で、世界中に広がった石油、天然ガス、石炭など温室効果ガスを排出するエネルギーや非常に危険な原子力発電によるエネルギーの利用を私たちの日常生活からどんどん減らし、持続的で再生可能な自然エネルギーの普及を応援していく取り組みを続けて行きたいと思います。読者の皆様、ぜひご協力をよろしくお願いします!!

 まさに、新型コロナウィルス禍での生活の経験は、これまでの価値観から脱却し、新しいライフスタイルを転換する大きなチャンスになるものです。

 読者の皆様も、ぜひ、自然の恩恵に感謝し、自然と調和した心豊かな生活を一緒に始めて見ませんか!
(えねにっきでは、これからもメンバーが実践する自然と調和した生活の実践を記事で載せていきます。)

(井手由香)

※自然と調和した省資源・省エネルギーの生活の具体的な実践方法についての詳細は,

生長の家公式ホームページ

をご覧ください。