2020/11/07
今回は、家庭菜園で“雑穀”を栽培してみた体験のお話です。
雑穀を栽培するきっかけは、この春、雑穀のスープやプリン、クッキーを食べてみたらおいいしくて、健康に良いと聞いたことからでした。
雑穀について調べると、一般的に「米」と「小麦」以外の穀物の総称のことで、「玄米」「あわ」「ひえ」「きび」「ごま」「そば」「大豆」、その他多くの種類があるようです。紀元前3000年以前から栽培されてきた穀物で、「古事記」では、「五穀」として、「稲、麦、粟(あわ)、小豆、大豆」が、「日本書紀」では、さらに「稗(ひえ)」が加わり「六穀」となって出てきます。
日本では太古から主食として食べられてきました。
そして雑穀は、健康にも良く、食物繊維、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などさまざまな栄養成分が豊富で、脂質や糖質の代謝を促したり、脂肪の燃焼作用を活発にしたりするので、ダイエットにも効果的です。最近では、サラダやスープ、スイーツにも使われています。
では、実際にどのように雑穀を栽培したのか、植えてから刈取り、脱穀までをまとめてみました。
【雑穀の種まきから刈取りまで】
①6月4日:種植え(ひえ、もちあわ、うるちあわ、もちきび、たかきび)。
下の写真の菜園中央の棒が立っている所に、1.5mの直線上に筋蒔き。
②8月6日:順調に生育していきました。
(中央が雑穀。自然農状態。手前のナス、ピーマン、トマト、ミニトマトもよくできました。)
③9月18日:周りの雑草を刈りました。一番背が高く茶色の穂をつけているのが、たかきびです。(左端は“えだまめ”、20粒程度の大豆を播いただけなのに大収穫でした。)
④10月15日:雑穀を刈り取って、ベランダに干しました。(写真左からうるちあわ1束、もちあわ2束、たかきび2束)
⑤10月31日:干した雑穀を、手で脱穀しました。
脱穀の仕方は、穂をざるにこすりつけて、実だけを落としていきます。
⑥思ったよりたくさん収穫出来ました。
写真上段左から:もちきび、たかきび。下段左から:うるちあわ(2箱)、もちあわ、ひえ。
(小さい入れ物の容量は350mlです)
次回は、いよいよ、精穀(精米)と料理です。お楽しみに!
(環境共生部 桜井伸)