2021/10/05
こんにちは!ここ八ヶ岳では、青々とした樹木の中にもちらほらと、赤や黄色に色づいた葉が混じり始めました。色彩鮮やかになっていく秋景色が旅心を誘うようです
新型コロナウイルス感染が拡大するまでは、ローカル電車や長距離バスで、いろんな土地を旅するが大好きでした。そんな私ですので、自由な遠出を制限される長い自粛生活をつまらない生活だと思っていました。
ですが、ふと思ったのです。
『忘れがちだけど、私たちがこの世界で暮らせる時間は、無限じゃなかったな。日々の時間は、自分のいのちの流れそのものだった。そんな大切な日々の時間を、つまらなく暮らすか、楽しんで暮らすかは自分の心がけ次第だった・・・』
そんなわけで、自粛生活の中だからこそ見つかる喜びを、たくさん見つけて生きていこう~と思うようになり、これまであまり関心を向けていなかったことに自然と目が向くようになったり、お家でじっくり何かに取り組んでみようかな、と思えるようになりました。
私が今、楽しんで取り組んでいるのが「食事」や「お菓子」を作ることです!
もともと料理が特に好きでもなく、食事作りは日々の義務的にこなしていましたが、失敗も恐れず、あえて新しいレシピにどんどん挑戦し、料理の幅が少しずつ広がるのが、ちょっとした生活の悦びです。
現代人は普段、パソコンやスマホなどのIT機器に長く接したり、文章を考えたり、数字や文字を確認したりなど、「左脳」中心の頭の使い方が一日の大半を占めています。
それが、料理にじっくりと意識を向け、材料の切り口の形や、色、におい、手触り、音などを五感で感じることで「右脳」が活性化します。
このように私にとって「食事」や「お菓子」づくりは、左脳と右脳の働きのバランスを整え、心に癒しをもたらしてくれ、本当によい気分転換になるのです。
自作のレシピノートも作り始めました。
料理本はよく、レシピごとに掲載されおり、レシピを見て必要な材料をそろえますが、逆にそれを必要な食材ごとにまとめなおして、冷蔵庫の素材からレシピを選べるようにしたものです。
また、珍しい食材や輸入食材は極力使わず、地元や自分の畑で手に入るものに置き換えてもおいしくできるか???を試してみたり。
「食事づくり」も「お菓子づくり」も、
〇お肉を使わない
〇極力乳製品を使わない
〇極力自分の畑や地元でとれた食材をつかってつくる
にこだわっています。
それは、お肉や乳製品をつくる畜産業が自然環境に大きな負荷をかけている事実を知ったからです。
また同様に、輸入品や大量生産の食材も輸送や生産に大量のエネルギーを使い、温室効果ガスを排出しています。
これらの肉や食品を生産するために環境へ非常に大きな負担がかかっており、土地が開墾され、温暖化による気候変動で貧しい国々の自然が特に破壊されています。一部の豊かな国の人々の食欲を満たすために貧しい国の人々が飢えや渇きに苦しんでいる事実があるからです。また、野生動物の絶滅も深刻です。
これらは、私たちが日々の食事になにを選ぶかにかかっています。
そんな中で毎日の食卓は、私たちにとって一番身近で、一番取り組みやすい世界を自然破壊や飢餓から守る有効な実践といえます。
不格好で、いかにも素人が作った感じのお菓子ばかりですが・・・、自分でお菓子を作ったことがうれしくて、身近な人におすそわけしています!創作活動の悦び、それを通してさらに人とつながり、ほんの少しでも、お役に立つという悦びに胸が温かくなります。
そして、このちょっとした実践が、同時に環境にこれ以上の負担をかけない、エネルギーを少しでも節約する生活の仕方になっていることに更なる生きがいを感じます!
自分の幸せばかり追求する生活から、他の人々や生き物たちの苦しみを自分のこととして思いを馳せ、自分にできることを少しでも、どんどん実践していく・・そんな生き方は、言葉にすると難しいようですが、ほんの少しの心がけ次第で楽しく続けていけるんだな、と感じています。
(井手由香)