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2023.04.22一人一人ができる食品ロス削減の取り組み

 

SNIオーガニック菜園部長の源明子です。

 

売れ残ったものや食べ残しなど、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を、『食品ロス』といいます。

 

特に日本では、『食品ロス』の量が非常に多く、社会問題になる一方で、『食品ロス』を減らすためのさまざまな取り組みやビジネスが注目されています。

 

昨年末「日本サブスクリプション*1ビジネス大賞2022」で、食品ロスのサブスク『ロスゼロ不定期便』が特別賞を受賞しました。食品ロスのサブスク『ロスゼロ不定期便』とは、2ヶ月に1回、行き先を無くした余剰分の食品が多く発生したタイミングでユーザーに送られるシステムです。福袋的なわくわく感も好評で、サブスク一年で累計14万点超・約35トンの食品ロス削減が達成されたそうです。

 

 

 

◇地元のカフェの『ウエルカム便』を利用

 

『ロスゼロ不定期便』と同様に『食品ロス』につながるサービスが、私の地元にもあります。 最近、私が地元のお気にいりのカフェで登録した『ウエルカム便』がそれです。このカフェは、若いご夫妻が経営、築100年以上の店舗を地域の人たちの協力も得ながらDIYで改装、アレルギーのある人向けのメニューやビーガンメニューも用意したり、誰でも安心して利用できるカフェを目指しているとのことです。古いイスや割れた食器も修繕して使い、使い捨てになる紙ナプキンは使わない、一部の商品が量り売り&容器持参もOK、もったいない(MOTTAINAI *2)精神が随所に見られいつも感心します。この試験的に始められた、『ウエルカム便』とは、お客様の入りが少なかった日やパンや焼き菓子を作りすぎた日に、余剰分を登録者に順次発送する仕組みです。先日、初めて同便を受取り、タイミングも詰め合わせ内容も、カフェの大ファンとしては、うれしいサプライズに狂喜乱舞でした(笑)。生産者、消費者双方がハッピーな『食品ロス』削減のアイディアです!

 

 

 

 

◇食品ロスの現状

 

 

国連食糧農業機関(FAO)が発表した2011年の「世界の食料ロスと食料廃棄(2011年)によると、世界の食料廃棄量は年間約13億トンで、これは世界の食料生産量の3分の1にあたるそうです。また農林水産省および環境省の調べによると、2020年度の日本の食品ロス量は522万トン、そのうち家庭からの食品ロス量は247万トンもあります。この食品ロスを削減すべき理由に環境問題や食料問題があります。

 

 

 

◇なぜ食品ロスの削減を?

 

 

 食品の生産から加工や輸送、消費、廃棄に至るまで、総ての過程で大量の化石燃料を使用しCO2が排出され、地球温暖化の加速につながっています 。世界ではすべての人が食べるのに十分な食料が生産されていると言われていますが、実際には食糧不足が発生しています。日本のような先進国では、残念ながら「食べ残し」や「賞味期限切れ」など様々な理由でたくさんの食べ物が捨てられている現状もあります。世界人口が増加し続けている今日、食品を無駄にしないこと、また食品ロスを生み出さない仕組み作りや個人の取り組みも重要なってきます。

 

 

 

◇一人一人ができる食品ロス削減の取り組み

 

 

 私たちひとりひとり食品ロス削減に貢献できる取り組みはいくつもあります。一般的には、「買い物前に在庫を確認する、冷凍保存を活用する、残り物から料理を作る、食べ残しを次の食事で食べる、野菜の皮や茎も使う・・・・・・など」があります。またお買い物は計画的に、必要以上に「買いすぎない」ことも大切ですね。そのほか、「フードバンク」*への定期的な食品の寄付もおすすめします。フードバンク山梨のサイトによると、日本のこどもの貧困率は13.9%で7人に1人、またひとり親世帯の貧困率は50.8%、これらの数字からも貧困問題は私たちの身近な問題です。ぜひお家の食品を定期的にチェックし、無駄になる前にシェアする習慣をお勧めします。

 

 

 

 次世代に美しい地球を残すため、また世界中にそして身近にも食べる物に困っている人がいなくなることを願って、与え合い活かし合い、助け合いの輪をひろげ、人にも生き物にも地球にも思いやりのある社会をひろげていきましょう。

 

SNIオーガニック菜園部事務局 源 明子

 

 

 

職場にはフードバンク等にお届けするための食料の回収BOXが設置されています。

 

職員やその家族によびかけ、食品の箱詰めや賞味期限チェック等、フードバンクでのボランティア活動も行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1食品ロスのサブスク『ロスゼロ不定期便』が日本サブスクリプションビジネス大賞2022・特別賞を受賞:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000059829.html
(サブスクリプションとは、「定額料金を支払うことで、商品やサービスを一定期間利用することができる」ビジネスモデルで、最近はサブスクと略されて呼ばれることも多い)

*2 MOTTAINAI
http://www.mottainai.info/jp/about/

*3  フードバンクとは(一般社団法人全国フードバンク推進協議会)
https://www.fb-kyougikai.net/foodbank

【参考資料】特集 食品ロス削減の最新事情(国民生活センター):
https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202210_01.pdf?fbclid=IwAR3P8CFeBSrcIJhK-0-pxRA26E7FJ3mORPGmfsphnzVNGYUwd8mzCuw5YGU

 

 


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