亡父への後悔で苦しんでいます

教え

六十四歳の父が肺炎で亡くなり、半年が経ちました。父とは特別仲が悪かったわけではありませんが、まだ元気でいてくれるものと思い、両親のことは二の次でした。今になってそれが悔やまれます。父に対して何もしてあげられなかったという思いが強く、苦しいです。心の持ち方を教えてください。(A子・40歳)

回答者:野沢貴広(生長の家本部講師)

 お父様を亡くされ、心痛をお察しいたします。恩に報いることができなかった後悔で苦しまれている、あなたは心優しい方ですね。「孝行のしたい時分に親はなし」と言われるように、昔から同じように後悔する人がいたから、この諺があるのではないでしょうか。
 私も一昨年、母を亡くし、生長の家で肉体が滅んでも生命は永遠生き通しと学んでいましたが、悲しさと寂しさで涙が止まりませんでした。そんな時、谷口純子・生長の家白鳩会総裁の文章に救われました。
「亡くなった肉親や親しい人との間には、楽しい思い出や、お世話になったことなど色々あるだろう。その思いを胸いっぱいにして、『ありがとうございました』と繰り返し心の中で言い続ける。(中略)そうすると、悲しみや寂しさの思いはいつの間にか薄まり、亡くなった人がそばにいて、いつも見守り、支えてくれているという確信に変わっていく。さらに、『どうか次の境涯で、素晴らしい魂の進化を遂げてください』と、亡くなった人を祝福、讃嘆するのがいい。このような気持になることで、未来がどんなに厳しく感じられても、それに立ち向かう勇気も湧いてくる」(『この星で生きる』28〜29ページ)
 悲しみや苦しみを、感謝の気持ちに変えてみませんか。簡単ではありませんが、親の深い愛情を思い出していると、感謝の思いが深まってきます。そして、毎日、故人への感謝の思いを感じていると、悲しみや苦しみは和らいでいきます。
 また、故人を報恩感謝の気持ちで供養しましょう。供養の方法は、故人が信仰されていた宗旨宗派のやり方でも、生長の家の霊牌供養でもかまいません。詳しくはお近くの生長の家の教化部にお問い合わせください。あなたが明るい気持ちで生活していれば、きっとお父様も霊界で喜んでくれることでしょう。

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