息子夫婦が子宝に恵まれません

病気

隣の市に住む四十二歳の一人息子の夫婦は、結婚して十年が経った今も子宝に恵まれません。嫁は四十歳になり、子どもはもう無理かもしれないと、私ばかり気が焦っています。息子は、子どもがいなくても夫婦二人で楽しく生活できると言っていますし、私も息子の幸せが一番ですが、どこか諦め切れない思いがあります。(A子・70歳)


回答者:橋本定子(生長の家本部講師)






 あなたは一人息子さんを大切に育ててこられました。息子夫婦が子宝を授かったら、どんなに幸せで有り難いことかと望まれるお気持ちはよく分かります。しかし、子どもは神様からの授かりものですから、執着を放ち、神に全托して、息子さん夫婦の実相を神の子として心から礼拝し、神の御心のままに導き給えと祈ることです。
 谷口清超・前生長の家総裁は、『人生の断想』の中で、「愛するとは、執着することではない。『放つこと』が愛である。しかしそれは、いいかげんに相手をつき放して無関心でいることではなく、平素から一心に相手のためにつくし、その人を『神の子』として礼拝し、神の御心にその人を全托することなのである」(120ページ)と説かれています。
 現象の不足を見るのではなく、観の転換をしましょう。神想観をして、人間・神の子、自他一体の自覚を深め、天地一切のものに感謝しましょう。自分の力で生きているのではなく神の大いなる恵みや、多くの人の愛念によって生かされていることに気づくことができます。そして、他のお役に立つ愛を実践することをお勧めします。あなたに内在する神の無限の愛を引き出して、人生の目的である神の子の素晴らしさを表現していきましょう。
 さらに、感謝の心で人間だけでなく自然に対しても愛を行じていきましょう。地球温暖化が人類共通の喫緊の課題となっている今、自然と調和した生き方が求められ、それが未来世代に美しい地球を残すことにつながります。
 日常の中で倫理的な選択として、有機栽培で野菜を作ったり、自転車を活用したり、日用品を手作りする等、自分の体を大いに使って、できるだけ二酸化炭素を出さない生き方を実践し、自然との一体感を深める心豊かな生活を送ることです。未来世代のために、このような生き方をしてみませんか。



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