地域の人たちとの付き合いが面倒

人間関係

自然豊かな田舎で2人の小学生の子供を育てたいと、東京から関東近郊に引っ越しました。のどかな暮らしが気に入って喜んでいますが、困ったのは地域の人たちとの付き合いです。道路の整備だ、側溝掃除だと何かとかり出され、夫も私もせっかくの休日が潰(つぶ)れてしまい、抵抗を感じています。どんな気持ちでお付き合いしたらいいでしょうか。(N・M、35歳、女性)


回答者:小池 聖明 生長の家本部講師






積極的に交わることで、きっと新しい世界が開けます

都会にはない、田舎の生活習慣に戸惑(とまど)われたそのお気持ち、お察しいたします。

実は私も、5年前に都会から山梨県北杜市(ほくとし)に引っ越ししてから、同じような経験をしました。地域の清掃、子供が通う小中学校の草刈(くさか)りなど、何かと“かり出される”ことの多い日々を送るようになりました。

しかし、行事に参加し、日頃、挨拶(あいさつ)を交(か)わす程度だった地域の人たちと作業を共にすることで、そこから新しい人との繋(つな)がりが生まれました。また、北杜市では、高齢化している地域が多いため、皆さんが集まる場に、子供を連れて行ったりするととても喜ばれ、場の雰囲気も明るくなって会話も弾(はず)むようになりました。

私は、こちらに来て初めて小学校のPTAの役員を引き受けました。結構、忙しい役でしたが、友達がたくさんでき、役を終えた今でも付き合いが続いています。家内も、地域の子供会のお世話役をすることによって、交友が広がり、「田舎暮らしが楽しくなった」と喜んでいます。

お休みは確かに貴重です。その休日が、地域の人たちとのお付き合いでつぶれてしまうことに、抵抗を感じるあなたの気持ちもよく分かります。しかし、人との繋がりを持つことは、私たちの人生の貴重な財産となるものです。

ですから、何か地域の行事がある時は、「休日がつぶれる」とマイナスに考えるのではなく、「自分の人生を豊かに輝かせてくれる、いろんな人たちと知り合えるいい機会」と発想を変え、積極的に参加されることをお勧めします。

そうした前向きな気持ちで、率先(そっせん)して地域の方々とお付き合いをすることによって、あなたはもちろん、ご主人や2人のお子さんたちの世界も広がり、心の奥底から喜びが湧(わ)いてくるようになると思います。



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