夫の飲酒癖を何とかしたい

人間関係

40歳になる夫は、仕事が終わって帰ると、毎晩、遅くまで酒を飲み、酔(よ)っ払(ぱら)って寝る、そんなことを繰り返しています。注意しても、仕事のストレスを解消するにはこれしかないと、聞く耳を持ちません。中学生の一人息子もあきれています。根は真面目(まじめ)で、優しい人だけに体が心配です。妻としてどうしてあげたらいいでしょうか。(H・K、38歳、女性)


回答者:阿部 博之 生長の家本部講師






今こそ愛を出すときご主人の思いを受け止めて下さい

思い通りにならない状況に悩んでいらっしゃるあなた。あなたはご主人に言いたいこともいっぱいあるでしょう。しかし、ご主人はご主人で言いたいことがあり、 お互いの立場と言い分を主張し合っても、どちらの心も満足しません。

谷口純子(*1)・生長の家白鳩会(*2)総裁は、『この星で生きる』(*3)の中で、「人間には『自分はこうしたい』『こうでなくてはならない』『これが正しい』などと、自分の立場に固執(こしつ)する傾向がある。この『自分優先』の考えが、周囲の人に対して謙虚(けんきょ)な気持になることを妨(さまた)げる働きをする。人生の悩みは、これらの執着心(しゅうちゃくしん)から生(しょう)ずることが多い」(127頁)と説かれています。

お酒で器(うつわ)を満たすことはできても、ご主人の心は満たされません。ご主人の心を喜びで満たすことができるのは、あなたからの信頼と優しい言葉です。あなたがご主人の思いをしっかり受け止めて、「あなたの体が心配だから、お酒はほどほどにしてね」とさりげなく言えば、もともと優しい真面目なご主人ですから、必ずあなたの言うことを聞いてくれるに違いありません。

もう一つ、お勧めしたいのは、ご主人への感謝です。ご主人が働いてくれるからこそ、あなたと息子さんは普通に生活することができるわけです。感謝の気持ちを態度や口に出して表現しましょう。例えば、ご主人が仕事に出かける時は、玄関で「行ってらっしゃい」と見送り、帰って来たら、「お帰りなさい!」と笑顔で迎えましょう。

そんなあなたの姿を見れば、息子さんにも、お父さんへの感謝の気持ちが湧(わ)いてくると思います。
あなたの心がご主人への感謝の思いで満たされれば、必ずや夫婦円満、調和した家庭が実現します。

*1=60ページ参照 *2=生長の家の女性の組織 *3=生長の家刊



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