私は中学二年生の夏までは、笑顔で過ごしていましたが、精神的に不安定になり、勉強に集中できず、成績は急降下しました。医者に相談しても何も解決しないまま、高校に入ると、いじめられるようになり、友達もいなくなりました。これから先のことを考えると、楽しい未来を思い描けません。皆、今が一番楽しい時期なのに、自分は全然楽しくありません。こんな私はどうすればいいですか?(高校二年・女性)
回答者:田野明日香 (生長の家本部講師)
過去がどうあろうとも
あなたは幸せになれます
私も、あなたと同じような経験をしましたので、お役に立てればと思います。
私は幼い頃は好奇心が旺盛で元気いっぱいでしたが、成長するにつれて自分に自信がなくなっていきました。体はいつも疲れていて、成績は悪い、運動は苦手、歌えば音痴、人と接するのは苦手……得意と言えるものはありませんでした。
そんなわけで今が楽しいと思ったことがなく、将来なりたい夢を持つこともありませんでした。苦しさから逃れたいと思っていた時に、生長の家の教えを知りました。
本当の自分を知り
自分を認めよう
そこで私は真理を知ったのです。真理を知るとは「本当の自分」、「本当の世界」を知ること。そのことを理解する方法として、「人間は神の子である」という縦の真理と、「運命や環境は、自分の心で作り出している」という横の真理があります。
真理を知る以前、自己啓発本を読み、書かれていることを実践しようとしては失敗していました。人は自分で思うとおりのものになるという真理によって、「自分はつまらない人間だ」と思っている限り、思った通りの人間になってしまい、いくら技術を学んでもだめなのです。
私の一番の転機は、生長の家宇治別格本山で研修生として真理を学びながら、自分自身の素晴らしい神の生命を祈る生活を送ったことでした。そこで自分自身を認められるようになり、初めて今が楽しいと思えるようになりました。現在は講師のお役を頂き、恐怖することなく人前で話すこともできるようになりました。過去のどんな経験も無駄ではなかったと思えるのです。
心に描いたものが
現れます
長く辛い思いをされているようですが、今、自分が思い描くことが、これからのあなたの運命に現れてきますので、現在がどのような状態であろうとも問題ありません。過去に関係なく、あなたは幸せになれます。「人間は運命の主人公」ですから大丈夫です。
大切なことは、まず初めに自分が何者であるかを知ることです。不出来な肉体人間が「本当の自分」ではないこと、「本当の自分は本来完全で、無限の能力がある」という真実を自覚することです。そのためには、神想観という生長の家独得の座禅的瞑想をおすすめします。練成会にお越しになり、ぜひご一緒に神想観をいたしましょう。そして仲の良い友達がいて、成績優秀で楽しい高校生活を送っているご自分の姿を心に描いていると、必ずそれが実現します。