四十八歳の息子が無気力になってしまいました

人間関係

実家で暮らす四十八歳の一人息子は、数年前に会社を辞めてから無気力になってしまい、一日のほとんどを部屋で過ごすようになりました。部屋は散らかり放題で、たまに私が注意するとひどく怒鳴ります。息子は結婚しておらず、私たち夫婦も年金で生活しておりますので、この先が不安です。(A子・69歳)

回答者:

 息子さんが無気力になってしまっているとのこと、ご心労をお察し致します。しかし、目の前に現れる問題は必ず解決でき、私たちに何かを教え、魂を向上させてくれるものですから、心配ご無用です。
 私は二年ほど前、ある女性(B子さん)から、五十歳になる子息のことで相談を受けました。聞けば、数年前に仕事を辞めて以来、自宅で酒浸りの日々を送っているとのこと。B子さんは息子を「良くしよう」と注意しましたが、息子はB子さんを疎ましく振る舞い、時には怒鳴るなど、状況は改善しなかったそうです。
 B子さんは「息子を良くしたい」と思っていました。しかしその願いの奥には、「今は良くない」という前提があるのです。この世界は「心に描いたものが現れる」という「心の法則」が働いていて、一般に「信念」は「願望」よりも強いと言われます。つまり、心の奥に「良くない息子」という強い思い(信念)があると、表面の心で「良くしたい」(願望)と願っても、「良くない息子」が現れてくるのです。ですから、まず「すでに素晴らしい神の子」であると息子を心から信頼し、認め、褒め、讃嘆することです。
 そうお伝えすると、B子さんは「私の思いが、息子の現在の姿を作っていた」と、深く懺悔の思いを起こされました。すると翌日、いつもなら酒を飲み出す時間になっても、息子は酒に手を付けず、以来、飲酒の習慣は止んだそうです。親の見方が変わることで、息子が変わったのです。
 マイナスの信念を変えるためには、『日時計日記』をお勧めします。『日時計日記』とは物事の明るい面、良いことだけを書く日記です。具体的には「神の子である○○さんは、神からすでに最もふさわしい仕事が与えられ、周りの人から愛され、慕われ、生き生きと喜び一杯の日々を送っています」と、あなたが理想とする息子さんの姿を書き続けましょう。必ずや状況は好転していきます。

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