スマートフォンに夢中で、 何も手につきません

教育

スマホで友人とLINEをするようになってから、片時もスマホを手離せなくなってしまいました。友人と夜遅くまでLINEを使って会話することも多く、寝不足気味になってしまい、勉強にも身が入りません。このままじゃいけないと思うのですが、気になってしまって、やめられません。どうしたら良いでしょうか?(16歳・女性)

回答者:松尾憲作 生長の家本部講師補

ものの見方が変われば
生活は変わります

スマホのLINEが原因で、勉強に身が入らなくなってしまったようですね。確かに便利なので、つい夢中になってしまうこともあると思います。でも、スマホを見ていないと落ち着かないという場合、SNS へ依存し、中毒になってしまっていることもあるので、注意が必要です。
一般的には、スマホの長時間の使用を避けたり、SNSの通知を切っておくなどの対処方法があります。そうした方法を試してみることも大事だと思いますが、それだけでの改善では、限界があるように感じます。なぜかというと、SNSへ依存してしまう原因が、「ものの見方」にあるからです。

孤独感や不足感から
解放されるには

例えば、他人からの評判が気になり、「認めて欲しい」という思いを満たすためや、一人でいる寂しさから心の中の孤独感を埋めるために、SNSに依存してしまっている場合があります。
なぜ、そのような心の問題が発生してしまうのでしょうか? 
そこには、日常の「ものの見方」が強く影響します。目の前にあるものを、自分の現在の目的との関係でとらえて価値判断する〝意味優先〟の見方をしていると、「価値があるか? ないか?」ということだけに心が向かいます。そうした生活は素っ気ないものとなり、心が疲れ、心の問題につながりやすい傾向になります。
そこで、〝感覚優先〟のものの見方をお勧めします。これは、自分中心に物事をとらえ、思い込みによって世界を見るのではなく、自分の周囲にあるものを素直にありのままに見て、感じようとする見方です。そうした〝感覚優先〟のものの見方をするためには、感覚を働かせ、ありのままの世界を楽しみ、それを表現して、周囲の人々と喜びを共有することです。そうすることで、すでに与えられている神様の恵みに感謝するとともに、周囲の人との一体感に気づき、孤独感や不足感から解放され、幸福感を見出すことができます。

自然を感じることで
見方が変わる

私の場合は、家族で家庭菜園をしていて、無心になって作業に取り組み、自然を五感で感じることで、心身ともに癒され、生活の充実にもつながっています。また、自転車に乗ることで、風や木漏れ日のきらめきなどを感じたり、指先を使う手作業でのものづくりでは、ものを触った時の感覚を味わうことができます。
これらは、自らの幸福につながるだけでなく、自然環境にも良い影響を与える倫理的な活動です。生長の家ではSNIオーガニック菜園部、SNI自転車部、SNIクラフト倶楽部として、自然と調和した新しいライフスタイルを提案し、楽しみながら取り組んでいます。ぜひ最寄りの教化部に問い合わせをしてみてください。
自然を感じる生活を続けているうちに、〝感覚優先〟のものの見方にかわり、すでにたくさんの幸せに囲まれており、SNSに依存する必要もないことに気がつきます。それが根本的な解決に結びつき、勉強だけでなく生活全般が充実していきます。

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