対人恐怖症を治して、 なんとか立ち直りたい

人間関係

大学卒業後、東京で社会人として働きましたが、会社の先輩や同僚と上手く接することができず、精神的に余裕がなくなり、心療内科で不安障害と診断され退職しました。いまは、実家に戻り通院していますが、学生時代の友達とも上手くいかなくなりました。五年も経過し、このままではいけないと思うのですが、人が怖くてどうすることも出来ません。どうしたらいいのでしょうか? (男性、29歳)


回答者:岡田香利(生長の家光明実践委員(当時))






人に対する恐怖心は、
完全円満な自分の本質を
自覚することで消えます。


「対人恐怖症」は、近年、「社会不安障害」という名前で注目をされるようになった病気だと言われています。
実は、私も高校生のときに友人との人間関係に悩み、学校に通うことが苦痛になったことがありました。私の場合、人前に立ったりスピーチをしたりすると、赤面したり、手が震えたりして、人の視線がとても気になるという状態でした。
ところが、高校二年生のときに母親に誘われて、生長の家の高校生が集まる練成会という合宿形式の行事に参加し、教えを学んだことで、私の社会不安障害は、すっかり消えてしまったのです。
人間の悩みの九割は人間関係の悩みである、と言われるように、あなたのお悩みは、程度の差こそあれ多くの方が悩まれている問題です。

人間の本質は、
「神の生命」そのもの

お釈迦様は、悟りを開かれる前に、生老病死の四苦を解決する道はないかと悩まれました。この「生」というのは人間関係の苦しみのことです。ではなぜ、このような悩みが出てくるのでしょうか? それは、人間を「肉体的な存在」だと考えているからなのです。
生長の家では、人間は肉体的な存在ではなく、その本質は「神の生命」そのもので、すべての人が尊い個性を持った神の子であると説きます。そのことが本当に分かれば、生老病死の苦しみというのは、消えてしまうのです。なぜなら、生老病死というのは、人間の感覚器官が捉えた現象、つまり、心がつくる世界だからです。

コトバの力で、
人生を明るく

人生を変えたいと思っても変えられないのは、自覚しない心の働き、つまり意識全体の九割以上を占める潜在意識の力が作用しているからなのですが、生長の家ではコトバの力を使って、人生を明るい方向へ転換することを勧めています。
具体的には、「完全円満な神の子」である自分の本質へと心をふり向ける祈りや瞑想をしたり、書籍(聖典等)やお経など真理の言葉を読み、実践することで、次第に自分自身の素晴らしさがわかるようになります。
潜在意識がプラスのコトバ、明るいコトバ、積極的なコトバの力によって浄められることで、蓄積されていたマイナスのコトバ、暗いコトバ、消極的なコトバが消えていき、その結果、悩みや恐怖心のない心境に変わっていくのです。
ぜひ、あなたも生長の家の行事に参加され、本来の素晴らしい自分を再発見し、幸福で明るい人生を送られることを、心からお祈りいたします。



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