現在、大学三年生で、これから就職活動が始まりますが、将来これがやりたいという夢や目標がないので焦りを感じています。やりたいことが明確にある周りの友人が、資格試験などに積極的に取り組んでいる姿を見ると、「このままでいいのだろうか」とさらに焦ってしまい、自分だけ取り残されているような気持ちになってしまいます。どうしたら夢や目標をもつことができるでしょうか? (男性、21歳)
回答者:岡田浩二 生長の家本部講師補
自分の「本当の心」を
大切にして、
前向きに行動しましょう。
夢や目標は無理に考えて創るものではなく、日々の生活の中で湧いてくるものです。
私は以前、警察官と鍼灸師の仕事をしていました。一人暮らしを経験しながら、様々な事案に対応し、たくさんの方々と接していく中で、仕事や人生に対する考え方が変わり、その都度やりたいことが出てきました。自分の想いや考えは変わっていくものです。だから今、夢や目標がないからといって焦る必要はありません。まずは目の前に与えられていることで、今の自分にできること、やってみたいことを考えていきましょう。
その場合に重要なのは、「本当の心」を大切にすることです。人間は自分のことだけを考えて生きていても、本心では抵抗を感じます。私は恥ずかしながら生長の家に触れる前は、遊ぶことばかりを考え、お金儲けを第一にしていました。仕事は一所懸命やってはいましたが、何を大切にするかが間違っていたため、常に苛立っていました。「本当の心」が満足していなかったのです。
「人間・神の子」の
自覚を深めよう
人間の「本当の心」は、自分だけでなく多くの人々が悦べることを望んでいます。そんな素晴らしい存在だから、生長の家では「人間は神の子だ」というのです。その自覚を深めるために、神想観という独得の座禅的瞑想法を実修しています。そのやり方は『神想観はすばらしい』を読んだり、生長の家の教化部等で指導してもらったりして学ぶことができます。日々、神想観を行い、「本当の心」を大切にしていきましょう。
そして、少しでも興味の湧いたことがあれば、思い切って行動してください。どんなことでも良いのです。心惹かれたことを自分で調べたり、見に行ったり、話を聞きに行ったりしてみてください。仕事に関してなら、就職活動をしながら実際に面接を受けてみてもいいと思います。そこから分かること、学べることはたくさんあります。そうしたことを続けていけば、「自分はこれができる」と自信がついていき、さらに「これをやってみたい」という思いが芽生えてくるでしょう。そのような気持ちになったとき、周りの人のことは気にならなくなります。
可能性は無限大
そのように「本当の心」を大切にして、前向きに行動すると、必ず素晴らしい夢や目標が湧いてきます。それは、お金儲けを第一にするものではないはずです。多くの人のためになり、何よりあなた自身が心から悦べる夢や目標でしょう。そうした夢や目標は、様々なことを経験していくうちにどんどん広がっていきます。人間の可能性は無限大です。思いっきり羽ばたいてください。