私は21歳の時、10歳年上の姉から勧められて姉の夫の弟と結婚しました。私は気が進まなかったのですが、姉のお世話になっていたこともあり、やむなく結婚したのです。しかし、そんな不自然な結婚がうまくいくはずもなく、夫は愛人をつくり、不倫を続けています。姉は亡くなりましたが、不幸な結婚を押しつけた姉が未(いま)だに憎くてたまりません。(H・Y、41歳、女性)
回答者:畑山宏 (生長の家本部講師)
問題解決の鍵は、お姉さん、ご主人への感謝です
お姉さんから勧められて結婚したご主人が愛人をつくり、不倫を続けているとのこと、その辛いお気持ちはよく分かります。
しかし、結論から言いますと、お姉さんを憎み、ご主人を嫌っている限り、決して幸せにはなれません。幸せになる鍵は、あなたがお姉さんやご主人に、感謝の気持ちを持つことができるかどうかです。
あなたは、「不幸な結婚を押しつけた姉が憎い」と言いますが、それは結果論です。妹の幸せを願わないお姉さんはいませんから、お姉さんは、あなたによかれと思って、よく知っている義理の弟さんとの結婚を勧めたに違いありません。そのことに思いを致し、感謝の思いで、お世話になったお姉さんを供養してあげてください。
ご主人に対しては、責めることを止め、少し冷静になって、「なぜ、夫は不倫に走ったのだろうか?」と考えてみてください。想像するに、「やむなく結婚した」というあなたの気持ちが伝わり、ご主人はあなたに嫌われている寂しさから、他の女性に目がくらんだのではないかと思うのです。
大恋愛であろうが、お姉さんの勧めであろうが、深い縁で結ばれるのが夫婦というものです。20年も人生を共にしてきたご主人ですから、内心ではきっと良心の呵責(かしゃく)に苦しんでいると思います。
生長の家では、良いことのみを記す『日時計日記』(*)をお奨(すす)めしています。この日記に亡くなったお姉さん、ご主人への感謝の思いを記してみてください。書くうちに感謝の思いが深まり、あなたの心も明るくなって、ご主人への接し方も自(おの)ずと変わってくるはずです。そしてあなたが明るくなるにつれ、それがご主人にも伝わって、不倫の問題も自然に解消に向かうと思います。
よくなると信じて2人への感謝を続けてください。必ず幸せになれます。