苦しい生活を改善したい

教育

私は三人兄弟の末っ子で、現在大学生です。両親は離婚しているため、母が家計を一人で支えています。兄弟は一緒に住んでいますが、家にお金を一切入れてくれないため、大学は奨学金で通い、その奨学金の一部を家計にあてています。奨学金は卒業後には返済しなければならないので、出来るだけ使いたくありませんが、母の収入だけでは生活が苦しく、将来が不安です。(大学一年、女性)


回答者:野沢貴広(生長の家本部講師)






明るい心で生活すれば、
必ず道は開かれます

生活が苦しい中、大学生でありながら家族のため家計を助けているあなたは、家族思いの素晴らしい方ですね。しかし、「生活が苦しく、将来が不安」とのことなので、まず「富」とは何かを考えてみましょう。

本当の“富”とは

大抵の人は、「富」とは、お金をたくさんもっていたり、物質が豊かにあることだと考えています。しかし、それは本当の“富”ではない、と生長の家では考えます。「富」の本質は何かといえば、「人のためになる働きをする何か」が多いということです。そして、人のためになる働きをするのは「愛」であり、「愛」を表現すれば、それが「富」に変わると考えるのです。

また、愛を実践するためには、そこに正しい「知恵」が伴わなければ本当の意味で愛は生きてきません。出来るだけ多くの人に対して、多くの役に立つ働きをしたときに、それが「富」に変わるのです。つまり人のためになることを考え、それを実行することで、自分自身もまた、豊かになるということです。

人間は本来すばらしい存在であり、それを生長の家では「神の子」と表現しています。神は“無限の知恵”であり、“無限の愛”であり、“無限の富”の源泉ですから、私たち人間は、幸福に豊かに、そして健康に生活するために必要なあらゆるアイディアを、すでに与えられているのです。

それを引き出すには、「私の天分にかないます、出来るだけ多くの人を幸福にする善きアイディアを与えたまえ。善き知恵を与えたまえ。そして、そのアイディアを実現する力を与えたまえ」と、常に祈ることが大切です。

朗らかに笑って
生活しよう

さらにこの世の中は、善いことを思えば、善いことがあらわれ、悪いことを思えば、悪いことがあらわれるという「心の法則」でなり立っています。

あなたは、すでに素晴らしい愛を実践しています。たとえ同じ状況におかれていても、あなたの心の物差しの当て方によって、感じ方が変わってしまうのです。現在の生活への不足、不満の思い、将来に対する不安などで心を暗くしないで、どんな小さなことでもかまいませんから、毎日の生活の中で、明るいこと、楽しいことを見つけ、明るい心で朗らかに笑って生きることをお勧めします。

特に家計を支えてくださるお母さんに、そして二人のお兄さんにも感謝することを心がけてください。
明るい面を見出す生活をしていると、必ず道は開けてきます。



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