記憶障害があり、仕事を続けるのがつらいです

病気

幼い頃から、物事を順序だてて行うことが苦手で自信をなくしてしまい、高校卒業後は、自宅に引きこもっていました。親につれられて病院で診察を受けると、短期記憶障害と診断され、支援団体からの紹介で事務の仕事につくことができました。でも、同時に複数の仕事が出来ず、周りから迷惑がられてしまい、仕事を続けるのが苦痛です。どうしたらいいでしょうか? (24歳・男性)

回答者:松田正道 (生長の家本部講師)

A、今に感謝して、
日時計主義を実践しよう

幼い頃から悩みの多い人生を送って来られたようですね。しかも現在の職場での苦痛もあるようです。でも、今日から、あなたは素晴らしい人生へと方向転換が出来ますよ。安心してください。

なぜなら、あなたは「物事を順序だてて行うことが苦手で自信をなくしてしまった」と、ご自身のことを冷静に観察出来る素晴らしい感性の持ち主であるからです。

人生の理想に向かって生きていきたいと願うからこそ、うまくいかないという現実の矛盾に悩み、こうして質問をされたのですね。

いまが良い種を
蒔く一番良いとき

人生には色々な体験があります。そして、それぞれに原因があり、それに相応しい結果が出てくるのです。あなたは、その原因となる出来事を「悪いもの(苦手)」と捉えたがゆえに、自信をなくして引きこもったという結果を生じてしまったのではないでしょうか?

あなたは、これから長い人生を生きていかれると思いますが、あなたにとって今が一番「若い」ときのはずです。そして、今が一番「良い原因」の種を蒔くときなのです。

これまでの原因結果の悪循環の心の習慣を、今を含めて未来に明るい希望をもつように切り替えましょう。そのためには、常に「明るく、楽しく、元気よく」生活することです。そのような心で人生を前向きに生きることをお勧めします。

明るいことにのみ
心を振り向けよう

あなたは「短期記憶障害」と診断されたそうですが、その症状を緩和するためにも、医療機関での最新の治療を進めることは大切です。その上で、次のことにも心を振り向けてください。

生長の家では、出来るだけ明るく良い面にのみ心を振り向ける生活法をお勧めしています。これを「日時計主義」の生活法といいます。

太陽が輝いているときにのみ時刻を記すのが日時計ですね。そのように、人生の明るい面にのみ心を振り向けて、生活をするのです。

その前向きな姿勢が習慣となるに従って、過去の出来事に囚われない自分となっていることに気がつくときが、きっとやってくるでしょう。

周りの人が自分をどう思っているかに心を引っかからせず、まずは、支援団体の方の紹介で仕事が与えられていることに感謝し、一つでも仕事が出来た自分を褒めましょう。そして、ご両親や職場の皆さんに感謝し、満面の笑顔で「ありがとう」をいっぱい言いましょう。

これを根気強く続けていくことで、必ず自信が湧いてきますよ。素晴らしいあなたに期待しています。

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月刊誌のご紹介

なんでも相談Q&Aは、月刊誌『いのちの環』『白鳩』『日時計24』に掲載された内容になります。
この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。