四年前に離婚し、息子も独立して、今は一人で暮らしています。気性が荒く、悲観的な私は、これまで職を転々とし、先日も短気を起こし退職しました。家賃と生活費を払うと給料は残らず、破産老人という言葉が頭をよぎり、自分の人生は終わったと思う時もあります。この先、人生が良くなる可能性はあるのでしょうか。(A子・55歳)
回答者:大久保恭子(生長の家本部講師)
過去の様々なご経験、現在の状況は、さぞかしお辛いこととお察し致します。しかし今、幸福な人生を見つめていらっしゃるあなたは、もうその出発点に立たれているのです。ただし、過去の不運を嘆き、他の人を恨んだり、ご自身を責めたりしているのであれば、今すぐそれをやめなければなりません。
生長の家では「人間は神の子」で、神が創造された本当にある世界には「一切の善きもの」が与えられ済みであると教えています。そして、あなたの周囲にある環境は、あなた自身の心が仮に造り出しているのです。今日から善のみ、明るい出来事のみに心を振り向け、既に与えられている幸せを見出して感謝する「日時計主義」の生活を実践しましょう。
谷口純子・生長の家白鳩会総裁は、『うぐいす餅とバナナ』で、「より良く生きたいと思う意欲は、〝光〟を与えなければ育ちにくい。自分のまわりに不平や不満を感じ、物事の悪い面ばかりに目を向けていると、意欲はしぼみ、やがて枯れてしまう。
この〝光〟は、誰か他人が与えてくれるものではなく、自分で見出すものだ。大げさなものではなく、身近なささやかなものにこそ〝光〟は宿る」(41ページ)と説かれています。
ご自身の長所を見つけ、ご自身を好きになることがまず大切です。そのため、この世に生まれる機会を与えて下さったご両親に感謝しましょう。自分を愛する人は、他の人を愛することができ、周囲とも調和していくものです。
また、働くとは「傍を楽にする」ことであると言われています。愛と真心と感謝の心で仕事に従事することで得られるのが報酬です。今後の転職に際して、この会社でお役に立たせていただこうという希望と決意をもって臨みましょう。きっとあなたにぴったりの職場と幸福な人生が、与えられるに違いありません。