極度の緊張症で長年苦しい思いをしています。例えば職場の朝礼で発表しなければならない時に、前日から準備していても、緊張で頭が真っ白になってしまいます。厳しい父に育てられ、自分の意見を頭ごなしに否定されてきたことが原因なのかとも思います。このまま緊張症を克服できずに生きていくのは辛いです。(A子・40代)
回答者:山岡聡子(生長の家本部講師)
極度の緊張症でつらい思いをされたことをお察しします。私も人前で話をする時などは緊張します。しかし、「緊張する」ことには良い面もあるのです。ある男性芸能人が、若さの秘訣は「〝見られている〟という緊張感を持つこと。緊張感がなくなると老け込む」と話していました。
緊張症に悩んできた人が、「緊張しても良いんだ」と思うように変わったら、緊張症が気にならなくなったという話を聞いたこともあります。ですから、緊張しても良いのです。緊張することは悪いことではありません。まずは、「緊張すること=悪いこと」という思いを断ち切りましょう。
そのためにも、お父様に心から感謝することが必要です。お父様に意見を否定され続けたことが緊張症の原因であるかは、私には分かりませんが、あなたがそのように思っているのなら、その思いを感謝に変え、心から放すことにより、症状は改善されていきます。
生長の家創始者・谷口雅春先生は、心の緊張をなくす秘訣を次のようにお説き下さっています。
「『天地一切のものと調和する』平和の心境__全くストレスのなくなった心境に、私たちが到達することができるとき、自己の心の状態の反映として、ストレスより生ずる凡ゆる病気に罹らなくなってしまうのである。ストレスとは心の異常な緊張、不安、恐怖、物思い等より生ずる心のヒズミである。従って絶対平和の心境となるとき、眠りは深く穏かになり、全身の細胞及び細胞を構成している分子原子の新陳代謝は完全に行われて、肉体は常に若返り健康となるほかはなくなるのである」(『新版 栄える生活365章』87〜88ページ)
『日時計日記』に、お父様の良い点や感謝の言葉を毎日書き続けてみて下さい。お父様に感謝できるようになり、天地一切のものと調和する平和の心境になれば、緊張症も気にならなくなるでしょう。