パート勤務二十五年になる私は、会社に貢献しようと頑張ってきました。しかし、先日、会社の人から私は必要でないような言い方をされ、とても傷つきました。会社のために頑張ってきたのに、周りからはそう見られていなかったのかと思うとつらくなります。これからどのような気持ちで仕事をすればよいでしょうか。(A子・50代)
回答者:酒井幸江(生長の家地方講師)
長年勤めている会社でひどい言葉を言われ、本当につらかったと思います。私も「これ以上ミスをすれば、あなたはこの会社に必要ありません」と言われたことがあります。存在を否定されたように感じて恐怖心が起こり、思うように仕事ができなくなりました。
しかし私は生長の家で、「人間は神の子」であり、「本当に在る世界は善一元である」と教えられました。そして、つらい環境はレッスンの場であり、日時計主義の生き方を実践して魂が向上する時、調和の世界が現われると学びました。
私は生長の家独得の座禅的瞑想法である神想観を毎日実修して、神の子の自覚を深め、『日時計日記』に、周りの人の幸せを祈る言葉を書き続けました。すると、恐怖心がなくなり、感謝の気持ちが湧き起こってきて、温かい雰囲気で仕事ができるようになり、職場の人たちとは、認め合い、支え合う仲間になりました。
実は私はこの経験を七回も繰り返しています。感謝し続けて和解しても、転職しなければならなくなり、次の職場に移る。さらに厳しい環境に置かれ、それでも相手を礼拝し、祈りを深めることを繰り返しました。
なぜ私が七回も存在を否定され、苦しまなければならなかったのか。それは私が父の生き方を否定していたからだと思います。父は上司と調和できず、何度も転職しては自暴自棄になり、アルコール中毒で家族に心配かけてばかりいました。その父を否定する心によって、父の苦しみを追体験することになったのです。自分が否定されるのは、誰かを否定しているからです。
私は生長の家の生活を続けることで、このことに気づき、父に心から懺悔し、感謝できるようになって、この環境から卒業することができました。生長の家の教えは講習会や練成会、誌友会等で学べますので、ぜひご参加下さい。解決のヒントが見つかります。