毎日を無為に暮らす長男の将来を案じています

人間関係

三十四歳の長男は、統合失調症と診断され、高校を中退しました。その後、家でブラブラしていましたが、最近になって軽い発達障害と分かり、今、東京で独り暮らをしています。作曲の仕事をしたいようですが、そんな能力はないと思います。私たち夫婦は年金暮らしで援助もしてやれません。長男の将来を案じています。(A子・65歳)

回答者:小木規充(生長の家本部講師)

 長男さんのことを考えると、親としては居ても立ってもいられない気持ちになるのはよく分かります。わが家にもアスペルガー症候群と診断され、学習障がいのある中学生の娘がいます。勉強は好きですが、数学や英語(筆記)は苦手のようです。でも生命学園の手伝いは自分からしてくれますし、練成会や各種行事に参加して、お手伝いなどを積極的にやってくれます。
 この子は周りを幸せにする何かを持っていると思っています。将来はお菓子作りをやりたいと言っていますので、出来る限りの応援をしようと決めています。
 人と比べて、うちの子はここが劣っていると考えてしまいがちですが、発達障がいも個性と捉えることが大切です。作曲の仕事をしたいという長男さんが、本気で打ち込めるように、親として見守っていくしかないと思います。取越苦労は禁物です。生長の家の「児童教育に関する神示」に、次のような一節があります。
「多くの母親は子供のことを余りに取越苦労するために、却って子供に悪思念を放送して子供の健康や運命を害している。(中略)子供を神の子だと思うものは、子供を尊敬して出来るだけその世話をさせては頂くが、神が守ってい給うと信ずるが故に取越苦労は必要はないのである」
 生長の家では「すべての人と事と物に感謝しましょう」と説きます。感謝の念が幸せを招くのです。そして神想観を行じ、神様と一体である長男さんの実相を観じましょう。ご先祖様にも感謝して、先祖供養を行いましょう。きっと長男さんの神の子の実相が顕れてきます。
 親が本気で祈って、真理の研鑽をして、行動する。そんな親であれば、子は自ずと立ち直ることでしょう。魂の向上のために親子の縁を頂いていると思って、朗らかに生活していってほしいと願っています。

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