息子は三年前に離婚し、小六、小三、幼児の三人の子どもは嫁が引き取りました。息子は別れる際に「今後、子どもたちと関わりたくない」と言い、養育費も支払い済みだそうです。嫁からも「もうこれまでにしたい」と言われました。私は今後も孫たちとつながっていたいと思いますが、どう関わるのが最善でしょうか。(A子・73歳)
回答者:大槻健晴(生長の家本部講師)
可愛いいお孫さんに会いたくても会えないのは寂しいですね。でも、世の中には会いたくても会えない人はたくさんいます。
私の知人に、孫に会いたくて訪ねて行くと、嫁さんは結婚を反対されたからなのか、その日、孫を連れて実家に行ってしまい、孫と会えない人がいます。
このように、会いたい人と会えないような場合、私たちに出来ることは、相手の幸せを祈る、即ち祝福することです。私も四人の子どもとその孫たちとは遠く離れていて、会う機会がなかなかないので、毎日祝福の祈りをしています。
祈りとは命の宣言(のりごと)であり、心で強く思うことです。思いは心の波動ですから、電波がどこにでも伝わるように、相手に伝わっていきます。
以前、私は夜の八時になると、ある人のことを祈っていました。しばらくすると、その人が、「どういうわけか最近、夜八時になると大槻さんの顔が浮かんくる」と言うのです。祈りが相手に届いていたのです。
次に、祝福とは何かと言いますと、人間はもともと素晴らしい神の本性を持っている神の子ですから、幸福に生まれついており、その本性を心に描いて祈ることです。例えば、可愛い孫を産んでくたお嫁さんに感謝しながら、「○○さんは神の子で素晴らしい。あなたがますます幸せでありますように」と祈り、さらに、「孫の○○さんは神の子で素晴らしい。あなたがますます幸せでありますように」と心を込めて祈ります。
こうして相手の幸せを祈る愛の心は、神の心ですから、直接会う以上に尊いことであり、次第に心の底から喜びが湧いてきます。そして祈りが深まるにつれ、人間は神の子で自他一体、みんな兄弟姉妹ですから、お嫁さんの心も変わってきて、談笑しつつ自然と会える状況が生まれてくることでしょう。それまで、ひたすら相手の幸せをお祈りして、自分の愛を深める機会にして下さい。大調和の日が一日も早く訪れますことを、お祈り申し上げます。