遺産相続の揉め事を解決するには

人間関係

親の遺産相続について、きょうだい間で揉めています。末っ子の私は、父や母の入院中から、できる限りお世話をしてきました。しかし、兄と姉は私の何倍もの財産をもらうようにしていたのです。兄や姉に正当に財産を分けようと言っても、怒鳴り散らし、話し合いになりません。きょうだいが仲良くするには、どうすればよいでしょうか。(A子・50歳)

回答者:工藤恭裕(生長の家本部講師)

 ご両親のご逝去に加え、遺産相続を巡ってのトラブル、さぞお悩みのことと、心中お察し申し上げます。お父様、お母様の入院の際には懸命に看病されたのに、お兄様とお姉様の態度には、さぞ理不尽だと思われたことでしょう。
 ご存じとは思いますが、遺産分割は、被相続人であるお父様、お母様のご意志、遺言書が優先されます。遺言書がない場合には相続人同士で話し合い、まとまらない場合は国が定めた「法定相続分」という取り決めに従うことになります。それでも話し合いがまとまらないということであれば、弁護士に相談されてはいかがでしょうか。直接弁護士に連絡しにくいのであれば、市役所等で開催している無料法律相談会もあります。
 でも、もっと大切なことは、あなたも書かれているように、ごきょうだいが仲良く話し合い、円満に解決することですね。それを誰よりも望んでいるのは、亡くなられたお父様、お母様ではないでしょうか。
 生長の家では、人間は神の性質を宿した神の子であり、素晴らしい存在であると教えています。ですから、あなたも、そしてごきょうだいも素晴らしく、仲が良いのが本来の姿なのです。ごきょうだいが互いに仲良く、相続の問題が円満に解決している本来の姿を、心に強く思い描いて下さい。
 そして、お兄様やお姉様の素晴らしい点や感謝すべき点を見つけ、それを心に描くだけでなく、ノートなどに書き出してみましょう。生長の家では、人生の明るい面、感謝すべき事柄のみを書き記す『日時計日記』を発行しています。ぜひご活用下さい。
「本当の和解は互いに怺え合ったり、我慢し合ったりするのでは得られぬ。怺えたり我慢しているのでは心の奥底で和解していぬ。感謝し合ったとき本当の和解が成立する」と「大調和の神示」には書かれています。まず、あなたから感謝で心を満たすことで、問題は解決へと向かうでしょう。

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