子どもがいない人生が嫌

人間関係

子どもを授(さず)かりたくて、いろんな治療を受け続けてきましたが、効果がなく、この年になって諦(あきら)めざるを得なくなりました。これから年老いて死ぬまで、子どものいない、灯(ひ)が消えたような人生を送るのかと思い、公園などで楽しく遊んでいる親子連れを見ては、主人とため息をついています。夫婦2人、これからどう生きたらいいでしょうか。_(H・M、45歳、女性)

回答者:大隈賢治(生長の家本部講師)

あなたの気持ち次第で幸福な人生が実現します

 子どもの誕生を心に描き、これまでさまざまな治療を受けてこられたのに実らなかったのですから、今、あなたが「灯が消えたような人生」と感じられるのも無理からぬことと思います。しかし、決して失望することはありません。あなたの気持ち次第で、明るく幸せな人生を築くことができるからです。
 その第一歩は、両親への感謝です。あなたが生まれた時のことを考えてみましょう。ご両親は、生まれる前から、あなたの誕生を心待ちにしておられたに違いありません。あなたが子どもの誕生を強く望んでおられるのと同じように、あなたの誕生を喜んでくれたご両親のことを思えば、自然にご両親への感謝の思いが湧(わ)いてくるでしょう。その感謝の思いから、新しい人生が開けてきます。
 さらに、深い縁があって夫婦となり、人生の旅路を一緒に歩んできたご主人にも、その喜びと感謝の気持ちを伝えましょう。
『凡庸(ぼんよう)の唄』(*1)には、「幸せとは/人(ひと)・物(もの)・事(こと)のめぐり合わせに/価値(かち)を見出(みいだ)すこと。/見出すだけでなく、/しっかりと味わうこと、/触(ふ)れること、/皆(みな)仲間じゃないかと慈しむこと」(8~9頁)と書かれています。
 ご主人とともに、子どもを授からなかった人生の巡り合わせの中にも価値を見出し、しっかりと味わうことができれば、そこからきっと幸せな人生が実現するに違いありません。
 そのためにもお勧めしたいのは、生長の家が推奨(すいしょう)している『日時計日記』(*2)の活用です。日々の生活の中で感じた幸せなこと、嬉しいことを書き続けていくうちに、夫婦互いに一層感謝に満たされた明るい家庭になるに違いありません。お2人の幸せを心から祈らせていただきます。

*1=生長の家総裁・谷口雅宣著。日本教文社刊
*2=白鳩会総裁・谷口純子監修。生長の家刊

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月刊誌のご紹介

なんでも相談Q&Aは、月刊誌『いのちの環』『白鳩』『日時計24』に掲載された内容になります。
この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。