一人ぼっちの老後が不安

人間関係

30年連れ添った妻に先立たれて1年。子どももいないので一人ぼっちの生活になり、心に穴が空いたような状態となり、毎日ため息ばかりついています。妻は明るく社交的な性格だったため、「いつまでも落ち込んでいては妻が悲しむ。外に出て何かしないと」と思いながらもその気が起きません。どんな気持ちで毎日を過ごしたらいいのでしょうか。(K・A、55歳、男性)


回答者:深田雄三(生長の家本部講師)






心を明るく前向きに。そこから必ず道が開けます

30年連れ添った奥さんを亡(な)くされた、悲しく辛いお気持ち、お察しいたします。

私も9年前、18年間共に過ごした妻に病気で先立たれました。あなたと同じように子どももいなかったため、一人の生活を余儀(よぎ)なくされ、1年ほどは寂(さび)しい思いをしました。しかし、生長の家を信仰していた私は、心の持ち方を変えることで立ち直ることができました。

生長の家では、「心が人生を創る」と教えています。心には、自分で意識できる現在意識と意識できない潜在意識があり、その95パーセントは潜在意識が占(し)めているといいます。ですから、心の持ち方を変えるには、この潜在意識に働きかけることが大切で、そのために有効なのが“コトバの力”を使うことです。生長の家で説くコトバとは、声に出する発声音だけではなく、思念(しねん)即(すなわ)ち心で思うこと、表情など体で表すこと、その3つをいいます。

私は妻の一周忌(いっしゅうき)を終えた頃から、できるだけ前向きな言葉を言い、心でも思念し、明るい顔をして日々を過ごすように努めました。また、聖経(*1)を読んで妻を供養(くよう)するとともに、生長の家が推奨(すいしょう)している『日時計日記』(*2)に、嬉しいこと、楽しいことなど、その日良かったことだけを記すように心がけたのです。そうしたことを続けるうちに、「人間の生命は永遠生き通し」という生長の家の教えが心に染(し)みてきて、気づくと悲しみも薄れ、普通の生活が送れるようになっていました。

どうぞ、あなたも奥さんの供養に努めながら、毎日、明るいコトバを使って過ごしてみてください。最初は苦しいかもしれませんが、続けることで必ず道が開けます。

あなたが毎日を生き生きと過ごす、それが、明るく社交的だった奥さんが一番喜ぶことだと思います。

*1=生長の家のお経の総称
*2=白鳩会総裁・谷口純子監修。生長の家刊



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なんでも相談Q&Aは、月刊誌『いのちの環』『白鳩』『日時計24』に掲載された内容になります。
この回答の中に出てくる書籍などについて、詳しいことが知りたい方や申込みをされたい方は、世界聖典普及協会日本教文社のホームページをご参照ください。