不安な気持ちを 解消したい。

仕事

いつも不安がつきまとい、仕事では集中力が続かず、ミスが重なりました。病院で診察を受けると、適応障害と診断されました。医者からは、「いまは、まずゆっくり休んでください」と言われ、仕事を半年間休職していますが、家で休んでいても将来のことを考えると不安になってしまいます。どうしたら不安をなくせるのでしょうか?(27歳・男性)

回答者:生長の家本部講師 井下昌典

明るく前向きに感謝することで
不安は消えていきます。

このところの労働環境においては、様々な制度の導入によって雇用形態などが急激に変化しています。それらが原因となって、あなたと同じように心に不安を抱え、「どうして良いか分からない」という状態で、医学的見地から種々の障害と診断されている方がたくさんいるようです。

しかし生長の家では、「人間は肉体ではなく、肉体の奥にある永遠の生命こそが、人間の本体である」と説きます。そして、その本体のことを、完全で円満な「神の子」と呼びます。「完全で円満」ということは、病気も悩みも本来ないということです。

さらに私たちは、身(表情や身体)・口(発声音)・意(心で思うこと)の三つを道具として人生を創っていく、と生長の家では教えており、この「身・口・意」のことを「コトバ」と言っています。

つまり、自分の周囲の環境は、自分のコトバによって創り出していけるということです。ですから、この「コトバの力」をプラスの明るい方面に使うのか、マイナスの暗い方面に使うのかが、とても重要になります。そのため、生長の家では、すべてをプラスに、明るい方面で捉える「日時計主義」の生き方を薦めています。

今回のことは、あなたが人生について考えるための休養の機会をいただいたと思い、焦らずゆっくり考えていきましょう。

現れている症状ではなく
素晴らしい存在を意識する

また、生長の家では神想観を実修します。これは静かな場所で、日常のあらゆる出来事から一旦自分を切り離し、目を閉じて心と呼吸を整え、「自分は本来神の子で、素晴らしい存在である」と宣言し、確認する瞑想法です。

神想観の中では、現在、肉体や精神に現れている症状を意識せず、「本来、完全円満な神の子で、素晴らしい存在である」と強く念じ、自分の周辺に起こる出来事や問題に対しては、明るい面、善い面を意識する練習をしていきます。神想観の詳しい実修方法は、各地にある生長の家の拠点等(45、48〜49ページ参照)で、学ぶことができます。

自然の力とコトバの力で心の向きを変える

さらに、自然に接する機会を持つこともお薦めします。例えば近くに景色の良い山や川、森などがあれば、そこへ足を運び、仕事や周囲の事はひとまず忘れて、深呼吸し、寝転がるなどして自然を体感してみたり、畑で土いじりをしたりすることも良いでしょう。自然には癒す働きがあるからです。

もし、不安な気持ちになったら、「私は神の子、完全円満、これから毎日あらゆる点で一層良くなる、必ず良くなる。ありがとうございます」と心の中で何度も唱えながら、コトバの力を実践し、いま出来ることを明るく前向きに感謝しながらやってみましょう。きっと不安は消えていきます。

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