25歳になる長男は、大学を出してあげたのに定職に就かず、フリーター生活を送っています。ちゃんとした仕事を持つようにと口を酸っぱくして言っても、「俺は自由に生きたいんだ」などと言って聞かず、お金がなくなると私や主人に頼ってくる始末。こんな生活が続いたら、ゆくゆく親も共倒れです。どうしたらいいのか悩んでいます。(U・Y、52歳、女性)
回答者:各務洋行(生長の家本部講師)
息子さんの良い点に目を向けることで、最も良い道が開けます
フリーター生活で定職に就かない息子さんを見ていたら、親として不安になる気持ちはよく分かります。しかしここは一つ、思い切って考え方を変えてみることをお勧めします。
生長の家の書籍である『生命の實相』(*1)に、こんな体験が載っています。片手が不自由な老婆が、生長の家の講師に「病気を治してほしい」と相談しました。すると講師から「感謝したら治る」と言われたため、老婆は「治ったら感謝します」と答えたのですが、講師は「不自由な手を嘆く前に、もう一つの健康な手に感謝するんです」─その言葉にはっとした老婆が健康な手に感謝すると、不自由な手が治ってしまったというのです。
あなたも、息子さんの足りないところを見る前に、良い点、恵まれている点に目を向けてみてください。息子さんは大学を卒業し、フリーターとはいえちゃんと働いていますし、何より健康に恵まれています。まずそのことに感謝しましょう。
そして、感謝の思いを深めるためには、生長の家が推奨している、良いことだけを記す『日時計日記』(*2)の活用をお勧めします。息子さんには「生まれてきてくれてありがとう」、ご主人にも「結婚してくれてありがとう」と感謝し、あなたのご両親に対しても、「産んでくださってありがとう」と感謝してください。
そして、感謝の思いを深めるためには、生長の家が推奨している、良いことだけを記す『日時計日記』(*2)の活用をお勧めします。息子さんには「生まれてきてくれてありがとう」、ご主人にも「結婚してくれてありがとう」と感謝し、あなたのご両親に対しても、「産んでくださってありがとう」と感謝してください。
続けるうちに感謝の思いが深まっていき、息子さんにも、自然に「健康でいてくれてありがとう」などという優しい言葉をかけられるようになると思います。
息子さんはまだ25歳、人生これからです。焦る必要はありません。日々、感謝の言葉を記し、感謝の言葉を掛け続けてください。きっと、息子さんにとって最も良い道が開かれると思います。
*1=生長の家創始者・谷口雅春著、全40巻。日本教文社刊
*2=生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修。生長の家刊