仲がよかった母が亡くなり、相性が悪かった父と向き合わざるを得なくなりました。父は悪い人ではありませんが、頼まれたことを断ったりすると、すぐ不機嫌になったりして、会話が続きません。父とのちょうどよい距離の取り方、付き合い方が分からないのです。いま子育ての真っ最中でもあり、一人っ子で相談できるきょうだいもおらず、一人で悩んでいます。（F・R、40歳、女性）
回答者：山岡聡子（生長の家本部講師補）
あなたから先にお父様に感謝の言葉を
仲の良かったお母様を亡くされ、すぐ不機嫌になってしまうお父様とどう向き合っていいのかと戸惑っている、あなたのお気持ちはよく分かります。このような場合、お父様を変えるのは難しいと思いますが、あなたの心の持ち方を少し変えることで、悩みを和らげることができるのではないでしょうか。
私も以前、父が苦手なときがありました。しかし、生長の家の教えを学ぶようになって、幸せな人生を実現するには、両親に感謝することが大切だと教えられ、時間はかかったものの心から父に感謝できるようになり、仲の良い父と娘になれました。あなたもぜひ、お父様に感謝することから始めてみてはいかがと思います。
しかし、感謝することが大切だと言われても、実行するのはなかなか難しいでしょうから、まず少しだけこれまでの考え方を変えてみてください。例えば、お父様のちょっとしたよいところを見つけ出し、積極的に感謝の言葉をかけてみてはいかがでしょうか。私は離れて暮らす両親に、「元気でいてくれてありがとう」などと感謝の思いを伝えています。
その場合、ポイントとなるのは、お父様から不機嫌な言葉を言われる前に、あなたから先に「お父さん、いつもありがとう」とか、「○○をしてくれてありがとう」などと感謝の言葉を投げかけるということです。そのように感謝の思いを先に伝え続けていると、親子の雰囲気がよくなってきて、だんだんお父様に感謝できるような気持ちになっていくと思います。
そうしていると、近づきすぎず離れすぎず、お父様とのちょうど良い距離の取り方も分かってきます。お幸せを心からお祈りしています。