人の幸せを喜べない自分がイヤになる

人間関係

妻と2人の子ども、仕事にも恵まれて幸せな人生を送っていると思っていますが、人の幸せを素直に喜んであげられない自分がイヤです。会社の同僚が昇進しても、「なんであいつが」という思いが先に立ち、怒りさえ覚えます。「人と競い合うような生き方をしてはいけない。自分は自分だ」と反省するのですが、人の幸せを羨んで自己嫌悪 する思いから解放されません。(F・Y、40歳、男性)


回答者:岡田浩二(生長の家本部講師補)

 


神想観の実修と、神の子の表現を日々積み重ねていきましょう

生長の家では「全てを生かしている存在こそ神様であり、人間はその神様に生かされている神の子である」と説きます。神様は“愛”や“喜び”といった、素晴らしい心で全てを生かしてくださっています。その神様の子である人間は、神様と同じ心を本質的に持っています。あなたに反省の心が起こるのは、本質が素晴らしいからです。誰と比べる必要もない、素晴らしい心があなたの中にあるからです。

「人と比べないようにしよう」と無理やり考えても続きません。まず神様への感謝と、神の子の自覚を深めることから始めてはいかがでしょうか。生長の家では神想観という、独得の座禅的瞑想法があります(実修法については『新版 詳説 神想観』をお読みください)。少しずつでも日々神想観を実修し、神の子の自覚を深めていきましょう。

神想観を実修するにつれ、日々の生活の様々な場面で、家族や職場の方々など、周りを喜ばせたいという神の子の心が、生命の奥底から湧いてきます。その心を素直に認め、思い切って表現してみましょう。

そうしていると、人と比べたりすることなく、家族や職場の方々のことを思いやる自分に気づくようになります。そしてそんな自分自身を「嬉しい」と感じることでしょう。それは理屈や比較を超えた魂の喜びで、それこそが本当の幸せなのです。

幸せは奪い合うものではなく、分かち合い、広げ合うものです。みんなの幸せが自分の幸せで、自分の幸せはみんなの幸せなのです。

神想観と神の子の表現を積み重ねていくとき、心は必ず変わっていきます。人間は素晴らしい神の子なのですから。周りも、そしてあなたも喜べる幸せな人生を送られることを、心からお祈りしています。



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