私が生長の家の活動に参加したのは、札幌で青年会活動をしていた兄から「空知に弟がいる」ということで紹介され青年会に入会したことが始まりです。入会後、若い人達が皆元気で活動されており輝いて見えました。その頃の私は自分に自信がない方でしたので、御教えに触れて、私もこのような生き方がしたいと思っておりました。昭和56年には教化部へ奉職し青年会専従として、当時の多くの仲間達と共に「全国・全世界に御教えを伝えたい」という大きな理想の火を心にもって一所懸命活動しました。当時は、連続で目標突破していくために御教えをお伝えしていくことや、そのモチベーションを続けることの大変さも経験しました。そのように悩むときは、御教えに立ち戻って『生命の実相』を読みながらひとつひとつ自分の中で解決していきました。
<祈りを続けることで事業が神様に導かれた>
39歳で青年会を卒業したと同時にスキーレンタル会社に転職し、営業と企画を担当することとなりました。従業員4名の小さな会社でしたが、それまで生長の家の人ばかりだった環境にいたので職場の雰囲気が違うこと、企業なので利益を上げないといけないということに戸惑いを感じました。しかし、お客様である旅行会社へ行くときは、神様に全託する気持ちで祝福の祈りや聖経読誦を行ってから訪問すると、雑談もなく仕事の話だけだったにもかかわらず不思議とお仕事を頂き、多くの成果を上げることができました。
冬になるとスキー修学旅行で北海道に来られる高校が多くあり、スキーレンタル会社として収入をいただける期間となります。一方、夏は収入がなく何か提案できないかと思案しておりました。お祈りして神様にお任せしようとしていると、ちょうど良いアイデアが浮かびました。私のいる地域では米農家さんが多く、スキーシーズンとなるとアルバイトとして農家さんを雇っていたことから、夏の修学旅行で農業体験をする企画を旅行会社に提案しました。企画は採用され、大阪の高校をはじめ、後には全国の高校生達が修学旅行で農業体験をすることとなりました。旅行会社から聞いた話では、それまで登校拒否だった子が再び学校へ行くようになったことや、体験先の農家さんへ親御さんからのお礼状が届くといった体験がありました。今でこそ、テレビで自然体験や農業体験が取り上げられますが、この企画を始めた18年前はまだまだ先駆けだったので、農業体験でこのような体験が生まれるとは思いもしませんでした。
その後は夕張にある事業所の事業展開を任され、普段の生活で祝福の祈りを始め、来られる方に喜びを与えていこうと三正行を徹底いたしました。2020年8月には新規事業の責任者として住民保養センターという温泉宿泊施設運営を担当する取締役支配人に就任しました。観光業ですので、新型コロナウイルスの影響をまともに受けましたが、この施設にはビジネスで来られる方が多く、周りが休業している中でも運営できており、祈っていることで神様が導いて下さったのだと思いました。
これまで「与えよ、さらば与えられん」の通り、お客様が幸せになってこそ働いている企業が伸びていける、その方法だけを常に考えてきました。その答えは御教えの中にありました。口で伝えるのは難しくても実績があれば、皆さん納得してくださいます。そのようなスタイルで御教えを伝えられるように今後も活動してまいります。