体験談

PBSとSDGsの実践で、地球環境保全に貢献/京都第一教区栄える会 太野垣 修二

2022年12月7日  

 

 私も72歳になって足腰の衰えを多少実感するようになり、自宅から私の会社まで、ほんの少しの距離ですが、自転車通勤をしています。リュックには弁当を入れて、水は給水ボトルを携帯しています。買い物の際もレジ袋に頼らず、環境に配慮した生活を心がけております。

昨年の3月、生長の家の役職が停年となったことで、これから私は人類光明化運動にどのように尽くしていけば良いのだろうかと考えるようになりました。PBS活動を基本にして、主婦や会社員、会社経営者など、年齢にかかわらず、どのような立場の人でも取り組めることを何だろうか、ということを考えました。そこで日々の神想観を行じながら自問自答を繰り返した結果、会社を経営しながら生かせることは、自社が認証を受けた「FSC」を生かして環境問題を土台としたSDGsに取り組むことであると思ったのです。

ちょうど同じ頃、私は普及誌『いのちの環』No.136号に掲載された、一般社団法人エシカル協会代表理事である末吉里花氏のエシカルライフの特集を読みました。エシカルとは「人や地球環境、社会、地域に配慮した考えや行動のこと」と記されており、人間の基本的な生き方に立ち戻り、利益だけを追求した経営を改めることが重要だと、私は感じました。

生長の家総裁・谷口雅宣先生御著書の『今こそ自然から学ぼう』の22頁には、地球環境の悪化につながるような商品やサービスは、極力利用しないことである。と記されている通り、生長の家では、全ての存在を神様の生命として礼拝し、その実践として環境問題に取り組んできました。私はPBS活動とSDGsは並行して取り組むことができると確信し、「SDGs KYOTO研究会」を立ち上げました。第1回目のテキストには、前述の普及誌『いのちの環』No.136号の記事を使用して、栄える会に会員ではない人にも参加していただける内容になるよう心がけました。

現在、私は毎月1回、自社で勉強会を行い、その後はSDGsの実践として、自社で作った自転車部のTシャツを着てゴミ拾いをしています。拾ってきたゴミは1カ所に回収後、分別をします。タバコの吸い殻はまだまだ可愛い方で、マスクや空き缶、ペットボトル、スーパーの袋に入った腐った魚など、中には車のオイル缶や包丁などどう分別すればよいかわからないゴミもありました。最初の頃は、腹も立ちましたが、SDGsの指導役の私は、捨てられて放置されたペットボトルが、その後川から海へ流れる結果、地球にどのような悪影響を及ぼすかについて、みんなと一緒に考えるようにしています。

昨年、SSB(SOBI Sustainable Book)という自社で作った小冊子を発刊しました。誌面にはSDGsの事例や、PBS活動を行いながら事業のヒントになった事例も掲載しました。それから1年が経ち、「ぜひ第2弾を出してほしい」という依頼もいただくようになりました。

私は、PBS活動を行うことでライフスタイルが変わり、SDGsを取材することで地球環境問題について考えている人たちが多くなってきたことを実感しています。それらを通して、栄える会の運動の重要性も再認識できるようになりました。これからも、人との対話を大切に、地球と人を救う運動を続けて、信仰にもとづく倫理的生活を拡大していきたいと思います。

 


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