体験談

農作業で広がる自然との繋がりと喜びの輪/広島教区栄える会 藤村 宏

2023年12月5日  

 

 コロナ禍だった2021年の春、会員の間で、「顔を合わせる場と時間がほしいね。」という話になりました。そこで思いついたのが「湯来(ゆき)いのちの農園」の開園です。

農園は、白鳩会員で栄える会会員の藤井淑子さんの働きかけで、親しい農家の方から広島市佐伯区湯来町に50坪弱の畑を借りました。この農園から10分足らずで行ける処に湯来・湯の山温泉があり、景色も空気も綺麗で素晴らしいところです。

作業の準備が整い、2021年6月に初回を開催することとなりました。メンバーは、どなたでも参加できることにして呼びかけ、広島県の大竹・佐伯地区にお住まいの栄える会会員の方々が集まってくださいました。

農作業を始める前にみんなでお祈りを行い、この作業が私たち会員の楽しい交流の場となり、豊かな実りをもたらせてくれる農園になることを祈願いたしました。

初回は玉ねぎやサツマイモなど、できるだけ栽培しやすい野菜から始めました。栄える会の先輩である小田輝夫さんや白鳩会の向井節子さんのご主人など、農業のベテランの方から指導をいただきながら農作業は順調に進みました。

2022年の秋に開催した時には、10名の栄える会会員が集まり、待ちに待ったサツマイモの収穫をしました。少し小ぶりでしたが収穫の喜びを充分に味わったあと、半分は教化部にお願いして「こども食堂」に提供していただきました。

2023年6月には「鳴門金時」と「紅はるか」のサツマイモの苗、約250本の植え付けをしました。その後、長引いた梅雨や酷暑のため、作業に充分に手が回らず、気が付いたら畑一面に草が覆ってしまい、草の生命力に驚きながらサツマイモの救出に大わらわでした。そして今秋、全体に小ぶりながらも、たくさんのサツマイモが収穫でき、オープン食堂に提供させていただきました。

 

農作業を進める内、半分素人の私たちの作業ぶりを見ていた近所の方々が、農園の周りの草むらにイノシシが掘った穴を見つけて、イノシシ除けのフェンスの設置をするように勧めてくれたり、乳牛酪農農家の方から牛糞たい肥を提供いただいたりと、さまざまな協力をいただくようになりました。次第に地元の方達とも親しくなれるのは楽しくまた頼もしいことでした。

 

この「湯来いのちの農園」作業の素晴らしさは、何といっても、自然に溶け込んで自然と歩調をあわせて農作業をしていくという楽しさです。好天を喜び、雨に感謝し、日照りを心配したり、草取りに汗を流して、時にはキジが挨拶に来たりイノシシ家族に気を揉まされたり、そして収穫の時は自然のありがたさを感じます。会員交流の場として始めた「湯来いのちの農園」は、自然との繋がりを感じながら過ごす楽しさと、会員の皆さんや近隣にお住いの方との新たな交流の喜びを私達にもたらしてくれております。

これからもこの農園が楽しい交流の場となり、喜びの農園となるように、皆さんと知恵を出し合い、力を合わせてオーガニックの菜園活動と生長の家会員の輪を広げていきます。

みんなでサツマイモの苗を植え付け

 


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