人間関係が楽になる方法,幸せな子供の育て方,おとなの親子関係

夫の先妻の子。姑。人間関係のつまづきを乗り越えて(前)

2015年12月27日  

◇先妻の子が非行に

私は29歳で、小学5年生の長男を連れた夫と結婚しました。その上、次々と3人の男の子に恵まれました。小売の商売をしていましたので手が回らないこともあり、高校入試を機会に、長男は友人の多い高知の祖父母の元へ帰って行きました。その長男が暴走族のようなことをするようになり、困り果てた姑から「お前らの結婚のせいでこんなになった、どうしてくれる!」ときつい電話が毎日かかってくるようになりました。

落ち込んだ私は、結婚前によく通っていた※生長の家の宇治別格本山の練成会に行きました。個人指導で勧められた書籍を読むと、「今、意地悪いと見える姑に出会って苦しむのは過去世に同じ事をした自分の姿を観世音菩薩となって見せてくださっているから、鬼の姿も蛇の姿も無条件にありがとうございます、と拝めば、過去の業がもどけてゆく(消えてゆく、なくなる)」というようなことが書いてありました。

 

◇真心で詫びたとき

私は当時2歳、4歳、6歳の3人を連れて「何を言われるか判らんから行くな」と言う主人を説得して、高知へ行きました。夕方姑の家に着き、すぐ姑の前に手をついて「お姑さんすみませんでした。あの子が悪いようになったのも全部私が悪かったんです。許して下さい。」と頭を下げて言いましたら、姑は横を向いたまま一言「お前だけが悪いんじゃない」と言って下さいました。

長男は身長が伸びて180cm近くになり、頭は赤青黄色に染めていて私は「エー」とびっくりしましたが、髪の毛は何色でも素晴らしい神の子、とすぐに思い直して、手を両手で握って「御免なさいね。あなたにさびしい思いをさせたね。許してね」と言いました。すると、元々素直な優しい子でしたから「ニコッ」と笑ってくれました。夫は長男を思いきり殴りましたが、自分のことを真剣に思ってくれていると理解できたようです。その後、長男は頭を黒く元通りにしました。今では、良い方と結婚し、2人の息子の父親になっています。

和解出来た姑は、膵臓がんで入退院を繰り返すことになります。姑は「お前が一所に居てくれるなら入院する」と言い、私は介護をするために高知へ行くことにしました。―つづく-(山口、A.W)

※生長の家宇治別格本山…京都府宇治市にある生長の家の本部練成道場。全国各地にこうした拠点があり、練成会と呼ばれる合宿形式で真理を学ぶ行事などを行っている。