WEB版誌友会

2016.2「子育てで悩まない5つのヒント」

2016年2月3日  

H28.2月】web版誌友会テーマ  「子育てで悩まない5つのヒント」

 

テキスト  谷口雅春先生著  『新版 女性の幸福365章』

谷口清超先生著  『父と母のために』

普及誌『白鳩』No.71

 

子供が無事に誕生することは何にも変えがたい喜びです。それは、生命の神秘に包まれていて、決して精子と卵子の結合だけで赤ちゃんが生まれるのではなく、神の生命が先祖、両親を通して天降り、受精卵となって、十月十日間、母親の胎内で育まれ体の諸器官が作られ、月満ちて新しい生命が誕生してくるのです。父母が胎児を作るのではなく、神の御心のままに、親の知らない間に、秩序整然と肉体の各機能が働くように作られていくのです。そこには人間の力が及ばない神の無限の生かす力が働いています。このことからも、人間の本質は肉体ではなく、神の生命が宿った「神の子」であると言うことができます。

今月のテ-マは「子育てで悩まない5つのヒント」です。

 

子どもは一個の人格を持った尊い存在(神の子)で、親の所有物ではありません。神の子として、内在する天分(神性・仏性)を表現する使命を持って、この世に生まれてきました。親は、この尊い神の子の天分を花開かせるために、是非「生長の家の教育法」を学びましょう。

「生長の家の教育」とは唯神実相哲学を根幹とした原理と方法のことで、生命の本源にさかのぼり、神性一元の人生観、世界観に徹した教育法です。

生長の家の教育とは、すべての子供に、神性・仏性・無限の可能性の内在することを信じ、これを観ずること、すなわち、広義のコトバの力によって“引き出す教育”のことです。

生長の家の教育では、「実相」と「現象」とを明らかに区別し、現象に如何なる悪しき相(すがた)があらわれても、唯、実相を観ずる「観の教育」で解消します。

生長の家の教育は、常に、「今」を活かす教育で、子供の生長、発達の各段階に応じ、内部生命の発現に相応する教育を行います。

生長の家の教育は、愛の教育です。

生長の家の教育は、秩序を尊ぶ教育です。

 

それでは、子育てで大切な5つのポイントをあげて、問題解決のヒントを考えていきます。

 

1.本来の素晴らしい姿を信じて祈り、待ち続ける

 

人間の実相は神の子で完全円満、「悪」はないのですが、現象世界では身(表情)・口(発生音)・意(想念)の三業の集積の結果が現れてきます。たとえ今「悪」と見えるものが現れていても、心を神(実相の本当の世界)の方に振り向けて神の子の自覚を深め、善業を積んでいけば良いのです。眼に見えている現象の不完全を認めれば「認めたものが現れる」という「心の法則」(唯心所現)に従って、不完全なものが現れてくるのです。子どもの成長過程においても、病気や親への反抗、不登校、いじめなど色々な問題が現れているように見えますが、それらは、心の影として一時的に現れているだけです。そんな時、親は子を愛すればこそ、子供の現象の姿に捕らわれて心配しがちです。先ず、神想観をして、神との一体感を深め、自己が神の子であることを心に深く念じ、我が子も神の子で完全円満であると、悪く見えている現象の姿を否定して、心の眼で子どもの実相(本当のすがた)を深く見詰めます。神が創られた世界は善一元で悪はないことを信じ、心を明るくして子どもの美点を讃嘆し、本来の素晴らしい姿が現れるのを“信じて待つ”姿勢が大事です。これが実相直視の「観の教育」です。想念と発生音と表情の3つの「コトバの力」を駆使し、実相直視によって子供に内在する実相を引き出すことができるのです。

生長の家創始者・谷口雅春先生はご著書『新版 女性の幸福365章』の中で、次のようにお説き下さっています。(337頁)

 

“愛”は心配することではない

(中略)「愛する」ということは子供の事を心配することではない。「心配する心」の中には「子供の実相の完全さ」を疑う心がある。「子供は善良でないかもしれない」とか「堕落するかもしれない」と「悪」を見る心がある。愛するということは、相手の「悪」を見ないで、実相の完全さを信じ、実相を心で見詰め、実相を礼拝して、その実相を讃嘆し、心の力によって、そして言葉の力によって、その実相の完全さを引出すことである。

 

2.親の言葉が子どもを変える

 

親は皆、子どもが良い子に育ってほしいと望んでいますが、子どもに宿る天分を伸ばすにはどうしたらよいでしょうか。

まず、我が子の実相は神の子で完全円満、無限の可能性を秘めた天分が宿っていると信じることが大切です。肉眼の眼で見ると、子どもの悪いところばかりが気になって、どうにかして、良くしなければと思い、「○○してはダメ」「勉強しなさい」と小言を言ってしまいますが、そんなことでは子供は良くなりません。子どもの素晴らしい能力を引き出すためには、親は肉眼の眼ではなく、心の眼で子どもを観なければなりません。常に神想観をして、子供の実相が、神の生命を頂いた神の子で、無限能力(可能性)があると信じて、心の眼でじっと見詰め、観じ、子どもの美点を見出し理想や祈りを『日時計日記』に毎日書いていきます。どんな小さなことでも良いところをどんどん認めて「素晴らしいね」と賞めてやれば、子どもは親が認めてくれたことが嬉しくて、自分に自信が付いて、喜んで勉強するようになるものです。

親が子どもを讃嘆する「コトバの力」によって、子どもに宿る無限力を引き出すことができるのです。親が子どもに掛ける言葉には大きな力があります。子どもに宿る無限の可能性を信じて、しっかり讃嘆してやりましょう。

谷口雅春先生は、同じく『新版女性の幸福365章』で子どもへの讃嘆について、次のようにお説き下さっています。(343頁)

 

叱言より讃め言葉を

子供の成績を良くしようと思ったならば、先ずその子が神の子であって本来無限能力をもっていることを母親が信ずることである。その信念の上にたって既にあるものを、実相の世界からただ現象の世界へ持ってくればよいのだ、と言葉の力で、ほめるようにして激励すればよい。「あなたは神の子だからやればできるのですよ」「やっぱり神の子は素晴らしいな」などというのは実相をあらわす言葉である。

 

3.夫婦の調和が大事

 

子どもは成長すると共に自意識が芽生え、反抗期に入ります。気になる事を注意すればするほど、親に反抗的な態度を取る子もいます。どんな悪現象にも心を動ずることなく、親は常に、日時計主義を実践し、物事の光明面を見て心を明るくし、神想観を実修して、子どもの完全円満な姿を心に思い描き“、神の子は神である”と信じましょう。そして、『日時計日記』に子どもの美点や理想を「○○ちゃんは、素晴らしい神の子」と書いていきましょう。特に、妻は夫を尊敬し、何事も相談し、感謝して夫の心に添うよう心掛け、夫婦調和することが大切です。夫婦が調和した暖かい家庭の雰囲気は子どもの心を安定させます。両親の暖かい愛情に包まれて、心が癒やされ、満たされて、安心して神の子の本性を伸ばしていくことができるのです。

谷口雅春先生は『新版女性の幸福365章』の中で次のようにお説き下さっています。(336頁)

 

不良児はいない

 ダイヤモンドは始めからダイヤモンドである。“神の子”は始めから“神の子”である。“不良児”を良くしようなどと考えてはならない。“不良児”は無いのである。それは、「無い」ものを「ある」と見る妄想である。ダイヤモンドをダイヤモンドだと知ったときにダイヤモンドの価値はあらわれる。あなたの子を“神の子”と本当に知ったとき、あなたの子が本当に“神の子”として顕れる。先ず、心を変えることだ。

 

4.子供の願いを満たす

 

子どもには「認められたい」「ほめられたい」「愛されたい」「お役にたちたい」「自由でありたい」という5つの願いがあることを知ることが大切です。下に弟や妹ができると、今まで、お母さんを独占できたのに、赤ちゃんがお母さんにだっこされて、お乳を飲んでいるのを見ると、お母さんを取られたように感じて、だっこをせがみ、泣いてだだをこねたりして、お母さんを困らせることがあるものです。そんな時には、赤ちゃんが寝ている時に、上の子をぎゅっと抱きしめて、「○○ちゃんは、神の子でお母さんは大好きよ」と愛情のこもった言葉で伝え、子どもの心を満たしてやりましょう。また、子どもは好奇心が旺盛ですので、お母さんがやっていることを何でもしたがります。そんな時にも、お手伝いをしてお役に立ちたいのだなと思って、やり方を教え、一緒に作業をして、子どもの欲求を満たすようにします。「お母さんは私を愛してくれて、願いを聴いてくれる」と子どもが母親から愛されていることを信じ、安心して何でも話せるような親子の絆を築いていきましょう。

谷口雅春先生は『新版女性の幸福365章』の中で次のようにお説き下さっています。(365頁)

 

 子は親に愛されるのが生き甲斐

人間の生き甲斐は、人から愛され、認められ、賞められ、役に立つと思われることによって得られるのである。ことに子供は親から愛され、認められ、賞められ、役に立つと思われていると信ずることによって生き甲斐を感じるのである。

(中略)子供の不平や苦情をきいてやる親にならなければならぬ。子供が内心の希望や不平を打明けられないような親になっては、子供にとってこんな不幸なことはない。

 

5.子供は福田を持って生まれてくる

 

子育てで一番大事なことは夫婦が調和し、親自身が人間の実相(本質)は神の子であることを自覚し、子供の実相も神の子として礼拝し、現象の悪を見るのではなく、実相世界(本当の世界)は善一元で不完全はないということを信じることです。現象において経済的な心配があっても、神の子は神の無限の智恵・愛・生命・供給・喜び・調和の六つの御徳を既に頂いているのですから、家族が感謝し合い、調和しているところに神の無限供給は流れ入るのです。何の心配もいりません。“神の子は神が育て給う”ことを信じて、親は余計な心配をしないで、心明るくて「神の子」を育てさせていただきましょう。

 

谷口清超先生は『父と母のために』の中で次のようにお説き下さっています。(70~73頁)

 

豊かさはどんどん増していく

 子供には子供の“福田”というものがあって、どんな貧しい親のところへ生まれても、その子供に豊かな「福田」があれば、生まれてから自然に豊かにくらすようになる。どこからともなく、その子に必要な食費や学費が入ってくるということです。(中略)

人々に感謝し、国や郷土に感謝し、生まれる子供は何人でも有り難く生ませて頂きましょうという気持ちで生活する父母には、子供さんもそれと同じような心の波をもった子供さんが集まるから、たっぷり「福田」をもった赤ちゃんが生まれてくる。だからたとい生まれる時の父母の生活が少しくらい不如意であっても、赤ちゃんが生育すると共に、どんどん豊かさを増してくる。

 

今月も普及誌2月号には、体験事例をもとに、悩み別、子育ての5つのヒントを紹介しております。参考になると思いますので是非お読みください。

また、生長の家白鳩誌友会が全国で開催されています。是非、地元の白鳩誌友会にご参加下さい。