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2017.2「生涯現役でいこう」

2017年6月17日  

web版誌友会テーマ   「生涯現役でいこう」

テキスト   谷口雅宣先生著 『日々の祈り』
谷口純子先生著 『平和のレシピ』
『白鳩』普及誌No.83

世界保健統計2016によりますと、世界一の長寿国は前年同様日本で、男女平均寿命が83.7歳となっています。男性は80.5歳、女性は86.8歳と開きがありますが、他の国においても、女性の方が長生きという結果が出ています。
いつまでも元気に若々しく、生き甲斐ある人生を送るにはどうしたら良いでしょうか。
今月のテ-マは「生涯現役でいこう」です。

好きなこと、人に喜ばれることをして神の愛を表現しましょう!

今や、人生90年の時代です。65歳で停年を迎えても、まだ25年あります
近年は、停年後の人生を今まで培ってきた知識や技術、経験を地域社会や他の職場で伝えたり、趣味やボランテイア活動に積極的に取り組む等、人や社会に役立つことをして、喜びや生き甲斐を実感し、人生を豊かに過ごしておられる方が増えています。
白鳩会総裁・谷口純子先生は、『白鳩』普及誌No.83の中で、生き甲斐について次のようお説き下さっています。(12頁)

「生きがい」というと、何か大げさなことのように思うが、自分の好きなことで、何かを表現し、それが人のためになり喜ばれると、生きがいになる。「好き」とか「してみたい」という思いを無理と諦めないで、一歩踏み出すことで、思いがけない世界の広がりが体験できる。自分でひいた規制線を越えることになるからだろう。

あなたもやってみたいと思っていることがあるなら、諦めないで時間を作り、思い切って一歩踏み出し、行動に移してみませんか。

◇人間は何のために生まれてきたのでしょうか?

そこで、生き甲斐ある人生を送るために、是非おすすめしたいのが、生長の家の瞑想法である神想観です。神想観をして人間の本質と実相世界(神が創られた本当世界)を心で観じ自覚を深めていくと、あなたの進むべき道が見えてきます。
生長の家では、神様が創られた世界(実相世界)は完全円満、善一元で悪はないと説きます。また、人間の実相(本質)は肉体ではなく、完全円満な「神の子」で、内に神の無限の智恵、愛、生命を宿し、その生命は老いることなく、衰えることのない永遠生き通しの生命で、霊的実在であると説いています。
しかし、現象世界は人間の「心で認めたものが現れる」という「心の法則」が働く世界です。今、あなたが住んでいる世界は、あなたの心で作った世界(一時的に現れている世界)なのです。だから、あなたの心の持ち方を変えれば、現象世界を変えることができます。
たとえば、あなたは肉体を使って自分の意志で自由に考え、行動して生きていますが、幸せになりたいと願っていても、心で現象の「悪」を認めていれば、「悪」の状態が続いて幸福は実現しません。
生長の家では、心で思う想念(意)、言葉で発声する発声音(口)、表情、行い(身)の三つを「コトバ」と言います。この身・口・意の三つの行いを積み重ねていくことによって、「コトバの力」となり「習慣」となり「三業」となります。
ですから、幸福な人生を望むなら、神想観をして、神が創られた実相世界が実在することを信じ、毎日の当たり前の生活の中に、喜び、感謝、感動を見出し、それを『日時計日記』に書き、家族や周囲に伝えて表現していけば、あなたに内在する神性・仏性が引き出され、周囲は明るくなり、調和した世界が現れるのです。
このように、人生は、日々、あなたが主人公となって、神の子の実相(神性・仏性)を表現する舞台なのです。私たちは、この人生の舞台で自己に内在する神性・仏性を表現して喜びや生き甲斐を見出し、神の御心を生きるために生まれてきたのです。

生長の家総裁・谷口雅宣先生はご著書『日々の祈り』の、「神の愛を感謝する祈り」の中で、次のようにお説き下さっています。(11頁)

神様、私は今、人間誕生の意義の荘厳さを感じます。意識し、知恵をもち、広大な
愛の心をもった生命こそ、私たち人間です。人間こそ、あなたを意識し、あなたを知恵で理解し、あなたを愛することができる存在です。すべての存在に神性・仏性を感じることができる私たちは、幸せです。神の子・人間として生かされている私は、幸せです。
神様の御心を生きるのが、神の子・人間の使命です。知恵と愛と命あふれる生活を送ることが、私の使命であり、生き甲斐です。人生は神の子の表現の舞台です。この舞台があるからこそ、私は自己内在の神性・仏性を表現し、すべての人々とともに、すべての生物とともに、喜びを分かち合うことができるのです。

◇真理を生活に生かしましょう

ところで、現在の世界状況や私たちを取り巻く環境は、神の智恵と愛と生命あふれる生活の場と言えるでしょうか。どうしたら、世界平和が実現するのでしょうか。
私たちの生活は大変豊かで便利になりましたが、地球環境が破壊され生物多様性が失われ地球温暖化が進み、異常気象による災害が頻発し、資源・エネルギ-の枯渇、紛争、テロ、貧富の格差が起きています。これは、人類が経済成長至上主義によって豊かさを追求し人間だけの利益を優先して自然から奪い、自然を改変し、破壊してきたからです。
これまで、人類は自然から奪い、破壊してきました。しかし、人間は自然の一部であり、自然がなければ生きられないのです。人間だけでなく、動物も植物も鉱物も菌類も、この地球上のすべてのものは神の命のあらわれであり、神において一体なのです。私たちが、神の子として神のみ心に叶った生き方をするためには、豊かで便利な効率の良い生き方ではなく、他から奪わない、他に与える生き方に転換していかなければなりません。
白鳩会総裁・谷口純子先生は、ご著書『平和のレシピ』の中で次のようにお説き下さっています。(235頁)

宗教を掲げ、神を信仰するということは、自分の肉体的欲望や執着心などを制御し、神の御心にできるだけ沿った生活をしようと決意することです。皆さんは、そのような決意をした素晴らしい人々の集団です。自分の生き方の根本に何を置くのかということを今一度振り返って確認してください。神の御心、神の子としての生きがい、それらに焦点を合わせて、ご自分の日常生活に真理を生かすことが本当の意味での喜びです。

谷口純子先生は、ライフスタイルを変えるために次のようにご提示下さいました。
1.神において一体を信じる
2.日時計主義で生きる
3.肉食を控えよう
4.買い過ぎない、持ち過ぎない
5.安さの裏側を考える
6.地産地消をしよう
7.家庭菜園をしてみよう
8.手作りを楽しむ
私たちは、自他一体の真理を生活の根本において、真理を生活に生きるために、以上のことを、一人ひとりが出来るところから実践し、周囲の人々に伝えて、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を出さない低炭素の生き方、すべてものが喜ぶ生き方を普及していきましょう。
この生き方は、地下資源を大量消費して自然を破壊し豊かさを追求する“旧文明
の生き方ではなく、肉体を使って楽しく心豊に神性表現しながら、神・自然・人間が大調和することによって“新しい文明”の基礎を築き、未来に美しい地球を残すための有意義な生き方ではないでしょうか。

今月の『白鳩』普及誌には、人間の実相(本質)である神性・仏性を表現しながら、生きがいある人生を送るためのヒントを生長の家創始者・谷口雅春先生のご著書から抜粋して、紹介しています。(『白鳩』普及誌No.83 19頁)

1.神想観をして、常に新しきアイデイアを描きましょう
2.心を柔らかく、「そのままの心」が大切です。
3.すべてのものに愛を与えましょう。
4.人間の幸福は、人から喜ばれること、称賛されること、喝采を博することによって得られます。
5.あなたの実相は“神の子”であり、久遠不滅の生命であり、老いることなく、衰えることなき永遠に若き生命であることを深く自覚しましょう

これらをヒントに、信仰を生活に表す生き方を基盤として、あなたがやりたいことを実践し周囲に愛を与えて、神のみ心に叶った生活を送りましょう。

今月も普及誌2月号には、生涯現役で明るく生きておられる方の事例を紹介しております。参考になると思いますので是非お読みください。
また、生長の家白鳩誌友会が全国で開催されています。是非、地元の白鳩誌友会にご参加下さい。