WEB版母親教室,幸せな子供の育て方

2019.07「しあわせは父母への感謝から」「子供の明るい未来のために」

2019年7月2日  

 

 テキスト 『生長の家ってどんな教え?』 谷口雅宣先生著

     『この星で生きる』      谷口純子先生著

 

七月八月は祖先をお迎えし、お祀りするお盆の時期ですね。ご先祖さまは、目には見えませんが、いつも私たち子孫の健康や繁栄を願ってくださっています。ありがたいですね。お盆は家族でお墓参りやお仏壇に手を合わせ、子供たちに〝いのちのつながり〟を伝える良い機会です。改めて自分や御主人の父母やご先祖様に子供と一緒に感謝の思いを伝えましょう。

 

しあわせな人生を歩むために

父母がいなければ、私達は地上に誕生することはできません。何か特別なプレゼントをもらったときに感謝をする人は沢山いると思いますが、考えてみると、最高のプレゼントはこの世に誕生させていただいたということではないでしょうか。

 

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生はご著書『この星で生きる』に次のようにお書きくださっています。(103~104頁)

明るい人生観は、〝生命の元〟である親や先祖に対して、感謝の気持ちを持つことで得られるだろう。なぜなら、先祖への感謝とは、自分がこの世に存在する前提を肯定することだからだ。親や先祖への感謝は、自分の生の価値を認めることでもある。

親を恨んだり、「頼みもしないのに、勝手に生んだ」というような感謝のない気持ちでいると、生きていることに価値を見出せなくなる。すると、その人生は困難の多いものとなるだろう。私たち一人一人の人生は、その人自身が心に強く想う通りに展開するからだ。

親を否定することは、自分の人生を否定することにつながるから、生長の家では、「神に感謝しても、父母に感謝できないものは、神の心にかなわぬ」と説いていて、親への感謝が幸福な人生の根本だと教えている。

 

「私は頼んで生んでもらったのではない、父母が勝手に生んだ」と思っている人もいるかもしれませんが、そのような思いの奥底には、「生まれなければよかった、嫌な人生」という思いがあるのかもしれません。もし、〝しあわせ〟と思っているなら、きっと「生んでくれてありがとう」という気持ちになると思うからです。

自分と親との関係は、自分の人生、また子供の人生に大きな影響を与えるものです。

親を憎んだり恨んだりしていると、本当に心から人生が素晴らしいとは分からないし、全ての人々の愛情を心から受け入れることができません。「親を憎む」ことは「自分が産まれてきたことを憎む」ことになるからです。そう意識していなくても、知らず知らずのうちに自分や子供の運命にも影響を及ぼし傷つけてしまうことになります。

 

生長の家総裁・谷口雅宣先生は、御著書『生長の家ってどんな教え?』の中で次のようにお示しくださっています。(218~219頁)

前世からのレッスンを引き継いで、新しい肉体に宿ってきたのがこの世の我々です。だから、この身体と口(発声音)、と心(意)を通して積んできたものが、今回の生において問題になるわけです。(中略)

人間は個人として互いに分離して生活しているのではなく、「親和の法則」によって魂のレベルといいますか、バイブレーション(振動)といいますか、そういう心の状態の近い者が寄り合って家族を構成することになっています。ですから、「○○家」という家系には、先祖代々から一定の魂のバイブレーションがある。これは、個人の積んできた業に加えて、それと全く別ではない、似たバイブレーションを家族や家系が共有しているということです。

 

親と子は「親和の法則」によって、最もふさわしい父母を選び、親子となって、自分が望んで、学ばなければいけない魂のレッスンをこの人生において経験させていただいているわけですから、どんな立場であっても、今、「お父さん、お母さん」と呼ぶ父母に感謝して、明るく生きるとき、人生は自分の「心」によって作り出されるという「心の法則」が働きますから、明るい人生が築かれ、自分や子供の人生にも、よい影響を与えることになります。もし、あなたが感謝できないと思うことがあるときは、是非、『日時計日記』に「お父さん、ありがとうございます。お母さん、ありがとうございます。」と毎日、書き続けてみてください。お父さんとお母さんはいつも、あなたを愛しています。

 

いのちのつながりに感謝する

人間は必ず父母なるものから生まれてきますが、その父母にも父母があります。自分を中心に両親を遡って計算すると、10代では1024人、20代ではおよそ100万人、30代ではおよそ20億人のご先祖様がいらっしゃるということです。私たちは誰一人として、ただひとり、ポンと自分でここに生まれてきたのではありませんが、普段そのようなことにも気づかずに過ごしているかもしれません。先祖がそれぞれの時代を生き抜いてくれたからこそ今、ここに自分がいます。

お盆を迎えるこの時期に、あらためてこの世にいのちを与えてくれたご両親、ご先祖さまへ思いをはせ、感謝の心をあらわしましょう。私たちの〝いのち〟は、目には見えませんが、一本の樹木には、幹があり、根があるように、人間には父母があり、先祖があり、先祖のもとには神さまがあり、全体の生命と繋がり今ここに神の子の尊いいのちを生きています。

生長の家では、

大地は神様 根は先祖 幹は両親 枝葉は子孫

枝葉に花咲き 良き実を結ぶは 親に孝養 先祖に供養

という、先祖供養の大切さを、とてもわかりやすく教えてくださっている言葉があります。いのちの元に感謝する先祖供養は、生活の根本(根)をしっかり大地に張ることになります。それはまた、自分のいのちを尊ぶことにもなります。

 

ご先祖さまと親と子、孫とは神のいのちにおいて、ひとつに連なった「いのちの樹」のようなものです。ご先祖さまは根にあたり、子や孫は枝葉や果実に当たります。その果実が立派になるようにと、果実にいくら水や肥料を与えてもダメなことは誰でもわかるでしょう。根を大切にして、根に水やよい養分を与えることが大切です。植物なら、肥料を与えますが、ご先祖さまには、愛念や、お経(真理の言葉)が心の肥料となります。

人間は肉体ではなく、肉体が死んでもその生命は永遠に生き通していますから、この生きておられる御先祖の御霊にいのちをいただき「ありがとうございます」とお礼を言い、感謝し、真理の言葉の書いてある経文などを供養すると、ご先祖がどんなにお悦びになるかわかりません。ご先祖さまも「人間は神の子で、死なないいのちだ」という真理が分かり、嬉しくてたまらなくなるのです。するとその悦びが私達子孫にも伝わってきて、護られ、導かれることになります。

できれば、家庭の中に、先祖に報恩感謝のお祀りをする場を置き、先祖を祀り、毎日時間を決めて、ただただ感謝と真心で聖経や讃歌の真理の言葉を捧げられることをおすすめします。

 

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生長の家は、すべての正しい宗教は同じ真理を、時代や地域に応じて説いているという「万教帰一」の教えですから、それぞれのご家庭の宗旨のご供養を否定するものではありません。生長の家としての先祖供養の仕方は、『新版 人生を支配する先祖供養』を読まれると、詳しく説かれていますのでご参考にしていただくとよいと思います。生長の家の聖経や讃歌は、現代語で書かれていますので、分かりやすく多くの方が喜んで読誦しています。

生命の根は見えませんが、長男とか本家であるとかにかかわらず、ご先祖を祀り、感謝し、真心で供養することは、自分や子孫によい影響を与えることになり、子供の未来に、明るく幸福な人生が開かれていくものです。

※先祖供養について、詳しく知りたい方は、各教区の拠点である、生長の家教化部にお問い合わせください。

 

感謝の思いを表現しましょう

日常生活の中でも子供たちに「あなたは、いつも神様やご先祖様に守られているのよ」と、ご先祖様の誰一人が欠けても私たちは生きていないことなどを伝えて、親自身が父母や祖先を尊び、大切に思う姿を見せていくと、子供は、目には見えないけれど大きな力に守られていることを、なんとなく感じるようになります。そして、大いなるいのちとともに護られ生かされていることを感じ、それは子供の人生の大きな支えとなって、困難と思えることも乗り越えてたくましく生きていくことができることでしょう。

 

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生はご著書『この星でいきる』のに次のようにお示しくださっています。(155頁)

豊かさの源泉は、自然の大いなる恵みであり、私たちは自然のおかげで本当は「生かされている」のである。例えば、太陽の光、熱、雨、風などは、私たちの生活には欠かせない。太陽の光や熱がなければ植物は育たず、人間はすぐに飢えてしまう。けれども、どれだけの現代人が、太陽に向かって感謝の思いを表現しているだろうか。

「そんなことをしたのは、古代人だ」と言って笑うかもしれないが、私は恩恵を受けながら「あたり前だ」と思う心が問題だと思う。

今まで、もしかしたら、「あたり前」と見過ごしてきた、天地のご恩やご先祖、父母の愛に気づくと、なんと私たちは限りない「ありがたさ」に恵まれてきたことでしょう。そのご恩に心をこめて「ありがとう!」と父母やご先祖さまを通して、天地一切のものに感謝の気持ちを表現しましょう。

 

  • 子育ての中の「食」の大切さを伝える

「マゴハヤサシイ」の食生活は元気のモト

・・豆類、・・ゴマ、・・ワカメなど海藻類、・・、野菜、・・サカナ、

・・椎茸・きのこ、・・イモ類

これらは、日本に昔からあるおなじみの食材ばかりです。これらの食材を意識することから始めて、毎日の食生活にバランスよく少しずつ取り入れてみるといいですね。

健康な水と空気、土と太陽の中で育った恵みを感謝していただき、自然のリズムにそった質のいい食事と適度な運動が子供の心と身体を丈夫にします。

 

  • やってみましょう-『日時計日記』書きましょう-

いのちを繋いでくださったご先祖さまに感謝の『聖経』『讃歌』をまごころをこめて読んでみましょう。親や両親への感謝で自分の人生や子供の人生が好転した人は数限りなくいます。

さて、今月の普及誌「白鳩No.112」も大変参考になりますので、併せてごらんください。また、全国で開催されています生長の家の「母親教室」へのご参加を心よりお待ちしています。