オーガニック菜園に取り組んでいる生長の家の組織会員のサイトです

2017.08.19田畑の小動物はありがたい存在

 

◇雑草の中にいる小動物達

 

こんにちは。
SNIオーガニック菜園部長の小池聖明です。

 

昨年から、子供の通う中学校のPTAで知り合った地元の友人達が有志で取り組んでいる無農薬の米作りの仲間に入れてもらいました。5月、霜もおりなくなった頃、生まれてはじめての田植え体験。
無農薬ですから、田植え後の稲の脇や、あぜに生える雑草の伸びる勢いが半端ではありません。大の男たちが2時間以上、ひざ丈くらいまで生えた草を汗水たらして刈り取っても、一か月後には、みるみる伸びて元の長さになります。
それでも、作業中に、水田の中にいる、おたまじゃくしやオケラなどの小動物に出会うと、豊かな生物多様性が目の前に展開していることに、感動してしまうのです。

 

 

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◇アマガエルは虫たちの天敵だった?

 

7月の初旬頃でしたでしょうか。水田の隣にある畑で、少し前に植えた大豆とじゃがいもの苗に覆いかぶさるように生えている草を、刈りました。

すると、ほとんどの苗は、虫に食われていないのですね。作業後に、友人たちと、なんで虫がついていないのかで話が盛り上がりました。どうやらその答えは、草刈り中に、畑の中をピョンピョンと飛んでいたアマガエルたちの存在にあったようです。

家にあった有機農業の雑誌を開くとそこに「自然の仕組みで病害虫がおさまる」という記事を見つけました。有機・無農薬栽培の畑の特徴は、多種多様な生き物が集まってくることで、野菜を食害する虫も来るが、それを食べる天敵も多く集まるそうです。
その結果、自然にバランスがとれて、農薬に頼らなくても野菜を収穫することが可能になるのですね。

つまり、アマガエルたちは、畑の野菜を食害する虫たちを食べてくれていた、つまり虫の天敵だったということらしいのです。

自然界はうまくバランスをとって生命が共存しあう世界を築いています。人間もその自然界の一員だとしたら、農薬を極力使わずに栽培を行い、生物多様性を護り、自然の恵みである野菜を、感謝しながらいただくということが、私達の理想とする生き方ではないか、と心の底から思うのです。

 

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◇自然界の生物と譲り合う生き方

 

 雪解けとともにわが家に咲いたチューリップの数は10本でした。植えた球根の数は、20個でした。地面のところどころに穴があいていましたから、きっと10個は、モグラたちが

食べたのだと思います。でも、最近は、私も家内も、「10個はモグラさんの食べ物になったけど、10個は残しておいてくれてチューリップを楽しめたからいいよね。」と逆にモグラさんに感謝する気持ちを持てるようになりました。
 
 なんでも人間の都合に合わせるのではなく、自然界の小動物達も、私達の兄弟姉妹なのだという気持ちを子供達にも伝えていきたいと心の底から思うのです。

 

 

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Kiyoaki Koike


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