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2018.08.18野生動物から学んだこと

 

こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の小池聖明です。
久しぶりに家庭菜園で土いじりをしていた時に体験したことをお話します。

◇菜園のミニトマトを食べたのは誰?

8月10日の朝、いつものように庭にある家庭菜園の様子を見に行くと、熟していたミニトマトが一個もない。そして、その隣にあった大豆の苗の先端部分と葉の一部が、なにものかに囓られたようすが・・。
「なぜだろう。このところの気候変動の影響で、動物が食べ物を求めてきたのか。」
この5年間、家庭菜園の野菜に虫はつくものの、動物に食べられたことはほとんどなかったので、私の頭の中には、色々な原因を思い浮かべた。
 その日、オフィスで同僚から、生ゴミを地面に埋めた時に、その匂いをかぎつけた動物にその穴を掘り返されてしまったという話をきいて、「わが家の場合もそれかもしれない!」と思った。

 

 

 

◇原因はわが家にあった
 

   わが家では、生ゴミを乾燥機で処理した後、肥料として使っている。私は、前日の菜園作業の後、うっかりして、その乾燥肥料を保存してある袋を庭のウッドデッキに置いたままにしてあったので、動物は、その匂いに引き寄せられてきたに違いない。

 

 その犯人との出合いはすぐに訪れた。翌日の朝、5時半頃、庭の草の茂みの中からガサゴソという音が聞こえたかと思うと、ウリ坊(イノシシの子供)が、私の目の前をすごい勢いで通り過ぎていった。でも、犯人呼ばわりされるイノシシからしたら良い迷惑かもしれない。なぜなら、動物はただ食料を探しにきただけだからだ。

 今回のことで、私は、動物を刺激するようなことをしてはいけないという反省の思いを持った。近年では、キャンプやハイキングに出かけた人間が野山に残飯を置いてきたり、気軽に野生動物に餌をあげたりという行為が、問題視されているからである。

 

 

◇人間も自然の一部である

 

   

    もちろん、獣害の原因は他にもあり、私は、農業を生業としている方々が大規模な獣害を受けて、困っているという話を聞くと、単純に解決出来ない問題であるとも思うのである。

 しかし、私達が野生の動物を引き寄せるような行為をしないで、人間と動物が、おたがいに適度な距離感を保って共生していくために、「人間も自然の一部である」ということを知って行動することが、大切な自然界のルールなのではないかと私は思うのである。

 

 


                                 (SNIオーガニック菜園部部長 小池 聖明)


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