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2020.06.02竹が宝の山に見えるようになった話

 

こんにちは、SNIオーガニック菜園部事務局の水島です。

 

 

◇通勤路の竹林で

 

3月下旬のある日、SNIオーガニック菜園部メンバーで埼玉県在住のYさんが、何枚かの写真データを送ってくださいました。それは竹炭作りの様子でした。

 

添えられたメッセージは「本格的な有機野菜作りをするために無煙炭化器を購入しました」「おいしい野菜作りに一歩前進です」。

 

通勤途中の小さな竹林にたくさんの切った竹が放置されているのを見て、管理している人を探し、了承を得て夫とともに竹炭作りを始めたというのです。

 

Yさんは以前から野菜作りには取り組んできましたが、虫の発生に悩まされていました。

 

竹炭作りに挑戦してみようと思ったのは、奈良の若い有機農業家、西手一幹さんの取り組みを知ったからです。

 

 

埼玉のYさんが取り組む竹炭作り

 

 

◇ネットでつながるご縁

 

 

Yさんは西手さんとの面識はありません。
SNIオーガニック菜園部のFacebook上のグループで西手さんの投稿を見て、竹炭作りに興味を持ちました。

 

西手さんは奈良市の郊外で野菜作りに取り組んでいます。
近隣には荒れた竹林があり、その竹をもらって土作りに生かすことにしました。

 

炭化した竹は元気な野菜作りに役に立つとともに、地球温暖化につながる二酸化炭素を抑制する(空気中に放出せずに固定化させる)効果もあるといいます。

 

西手さんは、両親の清英さん・宏子さんとともに農作業に取り組んでいますが、今年の冬は、知人や友人を誘って、竹炭作りを経験し、自然の恵みを楽しんでもらうイベントを何度か開催しました。

 

私も西手さんの畑にお邪魔し、無煙炭化器での竹炭作りを見学させていただき、説明をお聞きしました。竹炭が質のよい土壌作りに一役買うと思うと、竹林を見かける度に「宝の山」に見えるようになりました。竹と一緒に牡蠣などの貝類を焼き、土壌に入れることでミネラルが供給されます。

 

 

 

 

◇温暖化がストップした世界を見よう

 

 

残念ながら新型コロナウィルスの問題が深刻化し、イベント形式での開催は難しくなりましたが、事態が収束した後には、「自分が一つの成功例となって、世界中へ広がっていくような仕組み作りをしたい」と夢を描きます。

 

西手さんは、「農地に化学肥料や農薬をまくのをやめ、微生物やミミズがしてくれていた地中への炭素固定のお手伝いをすれば、地球温暖化はストップしてしまう。自分はその後の世界が見たいです」と話しています。

 

 

 

 

↑有機農業に取り組む西手さん一家。畑では”おいしい休憩”も。

 

 

(SNIオーガニック菜園部事務局 水島育子)
                           


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