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2022.01.29落ち葉が宝の山に見え始めた!

 

 

皆さまこんにちは。オーガニック菜園部事務局の伊藤文昭です。

 

毎年、秋になると大量の枯れ葉が落ちてきます。この落ち葉を有効活用したいと考え、
「落ち葉を活用した腐葉土作り」に挑戦してみました。

 

 

 

◇「枯れ葉も集めて捨ててしまえばゴミ、活用すれば畑の資源」

 

 

私たち住んでいる地域は周囲を山々に囲まれた田舎町です。
湧き水や森の恩恵を受け「空気がきれいだね!」とよく褒められます。現在、借りている畑は、昔は水田だったと地元の方から教えていただきました。しかし、台風の時に洪水が発生、川が氾濫したことによって水田に大量の石や土砂が入ってしまい、現在は、有効活用されず空き地になっています。その一部を畑として利用するために借用し、畑初心者の仲間たちといっしょに無農薬の野菜作りを楽しんでいます。

 

 

「腐葉土作り」を始めようとしたきっかけは、毎年、秋になると大量に発生する落ち葉でした。住んでいる職員寮では、職員総出でかき集めます。寮では、敷地内の空きスペースに積み上げて土に返しますが、都市などでそのような場所がなければ、ごみ袋に入れて焼却するしかないところもあるでしょう。

 

この落ち葉を有効利用できないか?と考え、調べてみると近隣の林にあるコナラ等の落葉広葉樹の葉が腐葉土に適していることを知りました。また作り方も簡単で腐葉土は畑の水はけを良くする土壌改良剤として適していることを知りました。

 

◇落ち葉を見る目が変わってきた

 

 

 

「腐葉土」といえば、ホームセンター等で安価に購入できるものですが、自分たちで作ると「地域の資源の有効活用」をしていることを実感できます。また、仲間と一緒に作る喜びも増し、畑での野菜づくりも楽しくなります。腐葉土を入れた畑で、どのような実りが得られるか、今からとても楽しみです。

 

 

「落ち葉」は処分しなければいけないゴミと思うと、やっかいなものに見えてきますが、腐葉土になると思うと、たくさんの落ち葉を見るだけで、ありがたい気持ちになってきます。

 

自然界はさまざまな循環しているのが本来のすがた。ちょっとしたひと手間で、わざわざ購入しなくても、自然の豊かな恵みを生かして、さらなる恵み(=畑の収穫)を得ることができます。

 

 

地域によって色々な作り方があるかと思いますが、ご参考までに、私たちの腐葉土作りを紹介します。よろしければぜひお試しください。

 

 

※私たちが仲間と作っている畑は約524平方メートルのため、落ち葉もそれなりに大量に使っていますが、ご家庭の菜園なら、もちろんもう少し少ない量でできます。

 

 

 

 <今回使用した腐葉土つくりの材料は、以下のとおりです。>

 

 

 

■枯れ葉(45ℓの袋を15個分)
「地域の側溝清掃」の際、側溝にたまった大量の枯れ葉を回収したものを無料でいただき、処分される枯れ葉を有効活用しました。
■笹の葉(近隣に自生している笹の葉を30~50枚位)
以前、無農薬有機栽培について農業指導を受けた先生から「笹を入れると早く腐葉土になる」と教えていただきました。(諸説あります)
■米ぬか(約3~5kg位)
 コイン精米機で無料でいただけるもの
■水(約10ℓ位)
水道の水はカルキが含まれているため、雨水が良いとされています。
■土壌菌(自然に腐葉土になっている場所の土を15ℓ位利用)
■木枠箱(腐葉土作りのため木枠を手作り)
菜園部仲間から簡単な木枠の作り方を習い、参考にし作りました。
   

 

 

次に、木枠腐葉土の作り方を紹介します。以下の通りです。

 

(1)木枠に枯れ葉5袋位を入れ、足で踏みつぶします。枯れ葉を砕く効果と圧縮する効果があります。
(2)圧縮した枯れ葉の上に米ぬか(1~2kg位)、笹の葉(10~15枚位)を入れます。
(3)土壌菌の入った土(5ℓ位)をまんべんなく入れます。
(4)ジョウロで水(3ℓ位)をかけます。
※(1)~(4)の工程を3回繰り返します
(5)最後に木枠の上に雨除けシートを設置して完了です。

 

 

 

今後は、木枠の枯れ葉を3か月毎に上下入れ替えする工程を合計3回実施すると約1年程で腐葉土が完成します。

 

 

 

 

①枯れ葉をいれます

②枯れ葉を、ふみふみします~♪

③米ぬかを投入~、まんべんなく~♪

④笹の葉も入れます(諸説あり)

⑤落ち葉が堆積していた辺りを掘って土壌菌の入った土をほりほり~♪

⑥土壌菌のはいった土をまんべんなく~♪

⑦じょうろで水をたっぷりかけます~♪

⑧こちらもまんべんなく~♪

⑨最後に木枠の上に雨除けシートを設置して完了

 

 

 

SNIオーガニック菜園部事務局
伊藤文昭


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