夫から0歳児保育を反対されます
第一子の出産を控えています。0歳から保育園に預けて仕事復帰したいのですが、夫は子どもが3歳になるまでは母親が育てるべきだと言います。今はそんなことを言う人はいませんし、夫は古い考えに囚われていると思います。私は子育ても大切ですが、仕事も大切です。夫に理解してもらうにはどうすればいいでしょうか。(A子・31歳)
回答者:三浦光宏(生長の家本部講師補)
ご相談をいただきありがとうございます。私たちは、時代の移り変わりによって価値観が多様化し、働き方の変化も無視することはできません。かつては、男性が働き、女性が家事・育児を担うのが一般的でした。
しかし、女性の社会進出が進み、経済的な理由や個人の価値観の変化等から、夫婦共働きが増えています。政府も保育サービスの拡充や税制優遇など、共働き世帯を支援する政策を推進しており、零歳児から保育園に預けて仕事に復帰したいという考えは理解できます。
一方、ご主人のお考えは、恐らく「三歳児神話」のことでしょう。三歳までの育て方が重要とされ、それが「三歳までは母親が育てるべき」という考え方につながり、母親の大きなプレッシャーになっていた時代がありました。しかし、「三歳児神話」が正しいとされていたのは、数十年も前の話です。
現在では、国がすべての自治体で保護者の就労有無を問わず、零〜二歳の未就園児が保育施設を時間単位で利用できる「こども誰でも通園制度」の実施を目指しています。
この制度は、子どもにとって保育の専門職がいる環境で家庭とは異なる経験ができたり、同世代の子どもなどと関わる機会が得られたりします。また、親にとっても育児負担の軽減や孤立感の解消につながるでしょうから、これらの利用も視野に入れ、ご主人ともよく話し合ってみてはいかがでしょうか。
ご主人に理解してもらう解決の糸口は、互いの価値観にあまりとらわれず、思いやりの気持ちを持って話し合うことです。生長の家では「人生はレッスンである」と言います。赤ちゃんが誕生して家族に加わり、「夫婦のレッスン」が始まり、やがて子どもの成長とともに「親子のレッスン」期間が続きます。こうしたレッスンを明るく朗らかに実践することで、家庭調和が実現していくことでしょう。
ぜひ、様々な「レッスン」を通して、明るく有意義にお過ごしください。