体験談

神想観と先祖供養の実修で導かれた事業の民事再生/静岡教区栄える会会頭 松下 金吾

2024年7月3日  

私は、父が生長の家を信仰していたので、幼少期の頃は「お菓子が食べられるから」と父から言われ誌友会についていき、生長の家の真理に触れていました。高校2年の夏には、静岡教区青年会の方から誘われて青少年練成会に参加し、「人間は神の子で素晴らしい」という御教えに感動し、人のお役に立ちたいという気持ちが湧きました。

大学を卒業後、東京で就職し、不動産関係の仕事などを経験させていただきました。ところが、45歳のとき、父が倒れたという知らせが入りました。それ以後、父は寝たきり状態になってしまい、母も介護で疲れてしまって体調を崩すようになり、家族そろって地元の静岡へ戻ることにしました。子供が6人いるので、生活費を工面するには、仕事をする必要がありました。静岡県はご存じの通り、ウナギが有名です。そこで、ウナギの加工所で仕事をするようになり、栄える会にも入会しました。それから8年後、ウナギの骨せんべいを作っている方と知り合いになり、「あなた、この仕事やらないか? 」と話をいただき、その方の事業を引き継ぐことにしました。

事業を引き継いだ当初は順調でした。材料のウナギの骨は、加工所からタダ当然で入手できましたし、設備も順調に動いていました。ところが、地球温暖化の影響でウナギの稚魚が次第に取れなくなり、ウナギの価格が上がっていき、骨を入手するにも多額の材料費がかかるようになりました。また、設備も鉄製だったため、サビが出てしまい、ステンレス製への交換が必要となりました。設備投資で借金が増えていき、ついに毎月の返済が滞るようになりました。

どうしようかと思い、2016年の富士河口湖練成道場の新春練成会に参加しました。青少年練成会で学んだ神想観と先祖供養について改めて学び、追い込まれていた私は背水の陣の思いで、日々の生活で実修することにしました。実修するうちに、それまで自分の力だけで絶体絶命の経営状況を何とかしようとしていたことに気がつき、「神様の御心のままにさせていただこう」と思うようになり、心が解放されました。今では、神想観と先祖供養が「やりたくてたまらない」という心境で、毎朝の日課となっています。

そのような日々を過ごしていたら、2020年3月に事業の民事再生の話がやってきました。最初は破産宣告をするように指導があったのですが、手元に残っていた10万円ほどのお金で父の永代供養を申し込んだところ、銀行の保証協会から「あなたを破産させるわけにはいかない。」と話があり、民事再生をすることとなり、費用も工面いただきました。永代供養を出した途端に、破産宣告から民事再生へと話が変わり、費用も少額で済んだので、父が霊界から助けてくれたのではないかと思っています。

万事好都合で民事再生ができ、今までの従業員は1人もやめることなく、ウナギの骨せんべいを作らせていただいています。大自然からのいただきもので成り立っている事業ということもあり、最近は従業員と共に工場周辺をクリーンウォーキングさせていただいています。これからも、「神・自然・人間は本来一体」の思いで、自然に感謝しつつ事業を続けさせていただきます。


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