栄える会とは

新年のご挨拶 “新しい文明”の構築に向け、新しいライフスタイルの実践で栄える会会員を拡大しよう! 生長の家栄える会会長樋上 雅一

2017年1月1日  

 樋上雅一

合掌、輝かしき新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 昨年、ヨーロッパに於いてイギリスのEU離脱が決まり、政治では極右政党や急進左派政党の躍進が続いています。フランスの「国民戦線」やスペインの「ポデモス」などは既存の二大政党制をすでに揺るがしていますし、ドイツの「ドイツのための選択肢」やイタリアの「五つ星運動」、英国の「独立党」なども勢力を伸ばし、欧州への移民や難民を排斥する運動へと結び付いています。今年のフランスの大統領選挙、フランスの国民議会選挙、9月にはドイツの連邦議会選挙と、欧州統合を推進してきた二大国の選挙結果が、政治的なリスクとして心配されています。これまで同じEUに加盟する国々が自国と他国は別々であるという分離構造を打ち出し、自国の利益優先、さらには対立構造にも発展しかねない“非対称性”の様相を呈しています。同じように、地球環境に大きく影響されると思われるのが、トランプ次期米大統領の「地球温暖化? あんなのは嘘っぱちだ」発言です。COP21で採択されたパリ協定が発効、196の国と地域がパリ協定のメンバーとなりました。このように、地球温暖化、生命多様性の危機を共有する世界の連帯意識が芽生えつつあったのです。しかし、トランプ政権になって、自国利益を優先するアメリカが地球温暖化への取り組みを軽視しようとしているのです。地球の平均気温の上昇を2℃未満に抑えるなど、パリ協定に描かれた地球の未来を実現できるかどうかは、今後、各国が温暖化対策をレベルアップさせていけるかにかかっています。その根本的解決策となるのが“対称性論理”の考え方であります。すなわち、一仏一切仏を広く知らしめることであります。アメリカ人もフランス人も日本人も、あらゆる国の人々がすべて神のいのち・仏のいのち、山川草木すべて神のいのち・仏のいのちの仲間であるとの自覚を持つことであります。
 総裁・谷口雅宣先生は、ご著書『宗教はなぜ都会を離れるか?』の250頁で、次のようにご教示くださっております。

   「対称性の論理」などというと、何か堅苦しく、非人間的に聞こえるかもしれませんが、これは結局、私たちの心にもともとある”仏心”とか”神

      の子の本心”の活動なのです。自他一体の感情の発露ですから、愛の活動であり、四無量心の実践です。「他から奪おう」とするのではなく、「

      他を生かそう」「自他ともに伸びよう」という私たちの”本当の自己”の叫びなのであります。

 さらに、本年度の運動方針にもあります「神・自然・人間は本来一体なり」の真理を実践することによってしか、これからの世界を平和にする解決方法はないのであります。言い換えれば、2017年は真理宣布の輝かしきチャンスの年でもあるのです。栄える会(*1)会員の皆様が「神意である倫理的生活を自ら実践することが地球の多くの生命を救うことになる」ことを広く社会に伝えるのです。さらに周囲の人々を祝福することにより、もっと多くの人々がその目的を理解し、自然と共生した新しいライフスタイルを実践する環が拡がるのです。それこそが神意の展開であり、ひいては同志である栄える会会員の拡大へと成就するのです。昨年11月27日に開催された東海ブロック繁栄ゼミナールでの嬉しいニュースをご紹介いたします。岐阜教区白鳩会(*2)の会員さんからお誘いを受け、初めて栄える会の行事に参加されたMさんから、真理講話や東京大学名誉教授・山本良一先生の緊張感あふれる素晴らしい講演を聞き、ぜひ栄える会に入会したいとのお申し出がありました。このように、目には見えない自然界の“ムスビの力”によって、栄える会活動に共感してくださる方が多くいらっしゃるのです。
 本年度は繁栄ゼミナール、支部例会などあらゆる機会を通して、栄える会会員を拡大してまいりましょう。真理伝道という法施と倫理的な生活という物施、この両輪の御徳を”宇宙銀行”にどんどん積んでいくのです。すると必ず善き時に、皆様に繁栄や家庭の幸福となって現れてまいります。皆様の素晴らしき幸福の一年を心よりお祈り申し上げます。

*1  生長の家の産業人のための組織         *2  生長の家の女性の組織


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