体験談

Peace for Ukraine ウクライナに平和を/神奈川教区栄える会会頭 文岡広幸

2022年6月3日  

ウクライナに平和を
この願いは日本のみならず世界各国にとって、今最も待ち望んでいることだと思います。私は、1979年~1989年にかけて(2年間の日本への一時帰国を除く)8年間を、チェコスロバキア(当時)の首都であったプラハに滞在していました。当時のチェコスロバキアは、東西冷戦の中で共産圏として、現在のロシアと共に東側陣営に属していました。その私にとっても今回のロシアのウクライナへの侵攻による戦争の勃発は、大変ショッキングなことでした。
当時の共産圏国においては、人々の「人間の根本的な自由を求める気持ち」がやがて国家の政治体制を崩壊させ、東西冷戦も終結して、その後多くの共産圏国家が民主主義国家へとなっていきました。
チェコスロバキアにおいても「ビロード革命」により、民主主義国家として主権を取り戻し、1993年にチェコとスロバキアと2国に分離して、現在それぞれ主権国家として発展を遂げております。
私自身、貿易の仕事を通じて知り合った、在日ロシアの友人もおり、4年前には一緒にモスクワ訪問もした仲で、現在の状況をお互いに大変心配しております。私の体験に基づいて考察すると、ウクライナにせよロシアにせよ、それぞれが民族と国家の歴史を持っており、「一方が全て悪であり、一方が全て善である」とは単純に言えないと考えております。
21世紀に入り、地球規模で情報のボーダレスが益々進む中で、世界の国々が唯物史観に偏った情報に助長される結果として、国家間の緊張が続いているような様相が見て取れます。どの国であれ、国民にとっては “国が平和であって欲しい” と願うのが最優先事項であり、他国との戦争で領土を拡大して国力を増大させることを望んではいないと考えます。個々人はもとより国家においても “足るを知りお互いを尊重する” ことで国の繁栄と個人の豊かさや幸せを追求出来ないものでしょうか。そのように強く感じ、心を痛めています。
ウクライナの子供達の惨状は見るに堪えず、ロシアの侵攻はいかなる理由を持ってしても正当化出来るとは思えません。
 このような悲惨な状況下ですが、生長の家の御教えの「全ての人間は神の子であり、本来一体である」と説く真理に目覚めることが、益々求められると思います。
一日も早い戦争の終結を祈って止みません。

ウクライナに平和を(P4U)を胸に神社へお参りをしました。


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