体験談

脱原発の思いで自宅に太陽光発電を導入/福岡教区栄える会会頭 宮﨑弘

2022年7月5日  

今年の5月22日、福岡教区の宮﨑 弘・栄える会会頭は、待望の「太陽光発電パネル・蓄電池」をご自宅に設置されましたので、インタビューいたしました。 (インタビュアー 大隈賢治・栄える会中央部事務局長)

宮﨑会頭が脱原発に思い至ったきっかけを聞かせてください。
 我が家は玄海原発から30km圏内にあるため、私は「原発でつくられた電力は使いたくない」と考えていました。その考えが明確になったのは東日本大震災でした。政府は相変わらず再稼働の方針ですので「自分自身が行動しないと」と考えていました。当時から生長の家も脱原発を明確にしていましたよね。私は原発について深く勉強をしたいと考えて、市民が多く参加されている脱原発の勉強会のグループにも顔を出しています。

原発について地元の方々と勉強を続ける中で、どのような点に気づかれたでしょうか?
 戦後、日本ではこれまで原発を推進する中で「原発はクリーンな安いエネルギー」であるといわれてきましたが、東日本大震災の事故をみると決してクリーンでも安くもないことが分かりました。今こそ自然エネルギーに目を向けることが大切ですよね。若い方々は自然エネルギーへの関心が高いので、より一層若い方々に興味を持っていただくために感化することが大切と思っています。

売電の価格が今すごく安くなっているにも関わらず、環境の事を考えて購入されたというところに、宮﨑会頭の地球環境に対する思いを感じます。
 私の集落は20軒くらいの小組合ですが、太陽光発電を設置しているところはまだ2軒です。今回、私が設置したことで、今までお話ししていなかった隣のお宅が興味を示されました。地球環境のことを考えると、次世代のために行動することが大切だと考えています。今設置して売電しても収入は見込めませんが、私の場合は売電が目的ではありません。現在の電力会社は、原発でつくられた電気が供給されています。自然エネルギーで供給してくれたら良いのですが、そうではないのが現状ですね。

太陽光発電パネル・蓄電池の設置業者が、栄える会に入会されたそうですが、その経緯を教えて下さいますか?
 今回会員になって頂いた社長さんは、地域の経済同好会の会長をされています。生長の家の自然エネルギー普及への取り組みを伝え、栄える会入会をすすめたところ「二つ返事」で入会して下さいました。世間でSDGsへの取り組みが行われることなど、自然環境への理解が浸透しつつあることが生長の家への理解に繋がったと感じました。

最後に本誌読者の皆様へのメッセージをお願いします。
 企業の経営者や世の中で地位のある方々も、誰しも家庭に戻れば、皆一人の人間です。私達の生活の基本である食事や水は、自然からの賜だと実感しています。今回、太陽光発電装置を設置したことで、日光や水という自然への感謝の気持ちを一層深めることができました。
私達が自然の恵みを実感する機会は日常生活の中に沢山あります。私達一人ひとりが地球環境に感謝するライフスタイルに改めるためにその一歩を踏み出すこと、自然への畏敬の気持ちを次の世代の子供達とともに実感することがとても大切ですね。


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