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紀南PTA連合会のSDGs3カ年の歩み/三重教区栄える会会頭 髙垣裕人

2023年4月2日  

前職の富士通に勤務していた2009年2月頃、母から送られた『白鳩』で鍵山秀三郎氏の記事を知り、7年間早朝会社周辺のゴミを毎日拾いました。その活動を『いのちの環』に掲載頂いた事もあり、次は形を変え、紀南の子ども達と地域の皆様との活動につなげる計画を模索しています。

2020年の11月、TVのニュースでSDGs(持続可能な開発目標)の言葉を知って衝撃を覚えました。2015年から提唱されたこの言葉を始めて聞き、無知であったことを省みたと同時に、直感で大きな波が来ると予感しました。当時、PTA連合会会長であった私は、役員会で「木本中学校がアルミ缶回収運動で、校内の備品の購買に当てているが、成果が出ていない。紀南PTA連合会はSDGsで学校を支援する」と提案しました。役員からは「SDGsって何ですか」、「何故そんなことをするの」、「やっても無駄では」、などの言葉が出ましたが、「コロナ禍でも我々にできることがある。それを誰より早く形作ることに意義があり、浸透していない今がチャンス」と私は捉えました。

取組みの第一弾として、木本中学校のアルミ缶回収活動にSDGsの冠をつけ、連合会加盟校28校向けの後期広報誌に記事として特集しました。保護者の中で近隣4箇所にホテルをもつ社長に協力を仰ぎ、アルミ缶収益を5~10倍に拡大しました。第二弾は、ボトルキャップの回収支援をしました。ポリオワクチンを支援する活動で、三重では四日市海星高校が実施していました。生長の家の信徒で四日市に本社をもつ太平美装興業の協力の下、熊野から四日市への搬送活動の支援を受け、この情報を、広報誌を通じて自治会に拡散しました。

また、紀南PTA連合会でSDGsの活動を更に拡げていくため2つの案を実施いたしました。一つ目はSDGs活動機関である「SDGs CHALLENGE MIE」へ正式登録し、誰よりも早く実績を積むことです。非営利団体としては全国初のことと思いますが、2021年5月26日に正式登録していただきました。2021年8月、SDGs指定都市の称号をもつ北九州市で開催された日本PTA全国大会で、全国のPTAでSDGsを実践することとなりました。これまで無反応だった三重県PTA連合会もやるぞと手を挙げることとなり、「紀南PTA連合会は既に取り組んでいます」と報告しました。2021年11月に思い描いたことが実現した瞬間でした。二つ目は、紀南PTA連合会のホームページの立ち上げです。地域の方々の情報発信で広報誌を発行していましたが、予備が無く配布に躊躇する傾向を感じ、広報誌をデジタル化して子ども達が頑張っている姿を誰でも見られるように情報公開いたしました。

以上の活動をSDGs京都会議で発表させていただきました。SDGsで子ども達が笑顔になっていることを公表できることに幸せを感じました。2021年はSDGsの取組みに参加を躊躇する学校が多かったですが、2022年は積極的に情報収集とお声がけしたことにより、活動の輪が拡がりました。SDGsの取り組みは、生長の家の取組む「神・自然・人間の大調和」実現に向けた活動を後押しするものと思います。SDGsの世界観を子ども達に学んでいただき、都市の未来に向けた希望として捉えて欲しいと思います。


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