新年あけましておめでとうございます。
新しい年が始まり、希望や可能性が広がっています。今年も変わらぬご協力とご支援、よろしくお願い申し上げます。
さて、現在の世界をみると、ロシアによるウクライナ侵攻に加え、中東でも軍事衝突によりイスラエルとパレスチナで多くの民間人が犠牲となっているなど緊迫した状況が続いております。また、IPCC第6次報告(2022年4月)によれば、人類の自然破壊に起因する地球温暖化・気候変動問題は、2025年までに温室効果ガスの排出量がピークを迎えなければ、+1.5度目標の達成が難しいとのシミュレーション結果が出ております。
問題解決には原因を知ることが大切です。『生長の家人類光明化運動・国際平和信仰運動“新しい文明”の基礎を作るための2024年度運動方針 前文』には、現在の地球規模の問題は自国本位、自国中心で誤った道を選択してきたことが原因であると示され、仏教説話「三尺三寸箸」を例に挙げ、自分中心ではなく他に「与える」生き方の大切さが記載されています。栄える会におきましても、地球規模の問題を解決すべく、信仰にもとづく“倫理的な生活”の実践を拡大し、神・自然・人間が大調和した“新しい文明”の構築に貢献する産業人グループとしての活動を一層促進してまいります。
会員個人の活動例を挙げますと、札幌教区の高橋正樹様(建設業)はアイヌの人達が古来より実践されていた地中熱の活用術を応用し、北海道ならではの蓄熱技術で、自然の熱エネルギーを利用するビルを建築され、2023年5月からはそのビルで業務をされています。教区栄える会の例としては、昨年9月に関東ブロックの栄える会有志が参加された「第6回ふくしま植樹祭」では、植樹や育樹活動を行い、自然に与える活動を実践されています。
栄える会会員の皆様方がFacebook等で発信されたさまざまな社会貢献活動は、『七宝の塔』や生長の家栄える会ホームぺージに掲載し、多くの方々に共有しています。その一つ一つが、私たちが進むべき方向を示しており、“倫理的な生活”の実践拡大に繋がっています。これからも、一層の創意工夫と協力をもって、共に“倫理的な生活”の実践事例を発信し続けましょう。このような私たちの日々の信仰と社会貢献活動は、地球環境や社会の課題に対して、新たなアプローチや解決策を提供できると信じています。栄える会会員が各業界で「与える」ことを実践することで自然を破壊せずに人類全体が繁栄する姿が現れ、その積み重ねが世界平和をもたらします。
また、2024年運動方策には、コロナ禍で獲得したデジタル技術とその有効利用を広げる意味において、“ネットフォーラムの利用拡大”が謳われております。従来の繁栄ゼミナールに代わるものとして、ネットの特性を活かした新たな取り組みを皆様と実践していきたいと考えております。
本年も、神・自然・人間が大調和した“新しい文明”の構築に向けて、会員の皆様とともに歩みを進めることを心より願っております。本年が皆様にとって希望に満ち、幸せな一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。